NSRI選書第4弾

幸福な都市のための交通システム 近未来モビリティとまちづくり

『幸福な都市のための交通システム 近未来モビリティとまちづくり』
 安藤 章  著 工作舎編集
 令和元年8月20日発行 1400円+税

 <目次>
 第1章 モビリティとは何か
 第2章 モビリティ観のパラダイムシフト
 第3章 モビリティの新しい潮流
 第4章 未来をひらくモビリティ研究
 第5章 モビリティ社会再構築への提言
 第6章 公共心を育むモビリティマネジメント

CASE・MaaS時代の到来は、「100年に一度」の自動車業界の激変と言われています。普段、何気なく私たちが行っている「移動」。しかし、移動は、人類が生きるために必要な行為であり、都市空間も「移動」を大前提として設計されています。「100年に一度」の激変は、自動車業界だけでなく、都市空間や私たちの暮らしにも大きなインパクトを与えることが予想されます。本書は、近未来モビリティ社会の到来を、自動車業界や経済界からの視点ではなく、「都市」とその空間の主役である「市民」の暮らしの視点から論じるものであり、その根底にあるのは「幸福」です。今までにない、斬新な切り口でCASE・MaaS時代を捉えようとしています。

日建設計に入社し、30年近く都市・交通政策に携わってきました。

その過程では、IT社会の到来、地球環境問題への対応、少子高齢社会の到来等、数多くの社会価値の変化があり、時々に適った旬なテーマで都市と交通政策を論じてきました。

しかし、今、訪れるCASE・MaaS時代の到来は、これまでの社会価値の変化とは比べ物にならないほど大きなものであり、私たちの暮らしと都市空間に劇的なパラダイムシフトを強いることは間違いないと考えています。人間が主役の都市空間、そのなかで、私たちはCASE・MaaSをどう受けとめるべきか?

本書は、「人間」と「幸福」、そして「都市空間」の関係をベースに、近未来モビリティを論じることに挑戦した一冊です。