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兵庫県加古川市では、スマートフォン向け公式アプリ「かこがわアプリ」を配信し、防犯面など地域総がかりで見守るコミュニティづくりに取り組んでいます。日建設計総合研究所(NSRI)では、データ利活用型スマートシティの実現に向けてプロジェクトをデザインし、市の取組みを支援しています。お守りとなる「見守りBLE*タグ」、検知を支える「かこがわアプリ」土肥 リ」が評判になっていますね。伊藤 「かこがわアプリ」は市民のダウンロードが1万件に迫ろうとしています。これは自治体の公式アプリとしては人口当たりの普及率(人口約26万人)は高いと言えます。アプリには様々な機能がありますが、中でも複数の見守りサービス事業者の「見守りBLEタグ」が検知できる機能を自治体アプリとして初めて実装しています。子どもや高齢者に「見守りBLEタグ」を持ってもらい、位置情報を自動的に保護者に通知し、日常の見守りをサポートします。土肥 「見守りBLEタグ」は、まるでお守りのようですね。 伊藤 「見守りBLEタグ」を持っているだけで、安心感が増し、行方不明の可能性がある認知症加古川市の公式アプリ「かこがわアプ高齢者の■徊行動が減るともいわれています。現在、市内では数日に1回程度、■徊行動による行方不明者の通報がなされており、その度に警察による捜索が行われています。超高齢社会が進む中、ICTを活用したこのようなサービスは今後もニーズが高まると思います。土肥 「見守りBLEタグ」は、どうやって検知されるのですか?伊藤 市は、通学路や学校、公園周辺、主要交差点などに約1,500台の見守りカメラを設置しました。このカメラに「検知器」を同梱することで、「見守りBLEタグ」の位置情報履歴を保護者や家族にお知らせできるのです。情報サービスシステムの構築土肥 ているのですね。伊藤 かなり大がかりなシステムが構築されかこがわアプリの「見守りBLEタグ」インタビュー2未来の「お守り」から都市のインフラを考えるInterview

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