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所員が出張で訪れたまちをご紹介しますかつて「ここには世界の半分がある」と謳われたのは、街の中心部にあるイマーム広場です。510m×160mの広大な長方形の広場は周囲を回廊に囲まれ、宗教(モスク)、政治(宮殿)、教育(学校)、経済(バザール)などの都市機能が集積しています。かつてはサファヴィー朝の首都として栄華を極め、荘厳な建物群はイラン建築の最高傑作とも言われます。特筆すべきはその夜景の美しさ。昼間はどうかといえば、広場には池もあり芝生もあり、カップルのデートスポットでもあり、子どもや家族の憩う場でもあり、観光用の馬車が周回する観光地でもあります。広場をぶらぶらしていると、集団で来訪していた女子学生に声をかけられました。英語を学んでいるので、その練習として会話がしたいとのことでした。また、多くの店で見られるのがサフラン。なんと世界のサフランの90%以上はイランで生産されているとのこと。値段も日本国内よりも格安ということで、私も瓶で購入しました。吉田 雄史|よしだ ゆうし主任研究員専門は都市計画。近年は国内外のスマートシティ計画に携わっています。海外の都市を訪問することが多いのですが、心掛けていることは、先ずはその都市の一番高いところに登ること。具体的にはタワー、ビル、丘など場所によって様々ですが、その都市の様子や特徴などがざっとわかるので、お勧めです。旅する研究員古図に描かれた広場池に映り込む幻想的な夜景中央の池にその宮殿等が映り込む様は、まるでアラビアンナイトの世界にいるようです。学生と対話昼間のイマーム広場の様子。市民の憩いの場+観光用馬車などサフラン屋7今に生きる「世界の半分」イスファハンのイマーム広場(イラン国)イラン国のテヘランにおけるプロジェクトでの長期滞在中、休日を利用して1泊2日でイスファハンに行ってきました。イマーム広場は世界遺産に登録されていることでも有名です。なかなか訪れる機会も少ないと思いますが、その様子を紹介します。

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