2016年03月24日

3月23日に同済大学で開催された日建グループと同済大学との研究交流会にて、弊社の上野和彦副所長が「我が国における高齢社会の現状とその対応策としての都市政策」について講演を行いました。

3月23日、中国上海の同済大学都市計画設計研究院にて、日建グループと同済大学との研究協力協定に基づき、第二回目の研究交流会が開催されました。

今回は「高齢化時代における都市政策」をテーマに日中双方から講演を行いました。

日本側からは、弊社の上野和彦副所長が「高齢社会における我が国の現状と都市政策」について講演し、富山市都市整備部の高田秀昭主幹様から、「公共交通を主体としたコンパクトな都市づくり」と題して、公共交通整備とLRT等の沿線地域への住み替え促進を含めた、高齢社会における持続的な都市づくりの先駆的事例である富山市の取り組みについてご講演を頂きました。

中国側からも、同済大学の李教授から、交通結節点におけるユニバーサルデザインのご提案、上海市都市計画設計研究院の詹副総工程師と同済大学の于教授から、中国における少子高齢化の現状と今後の高齢化を踏まえた関連諸政策の方向についてご講演して頂き、その後活発な意見交換を行いました。

一人っ子政策が解かれたとは言え、今後深刻な少子高齢社会を迎える中国にとって、特に大都市における介護福祉関連施設の不足等は、我が国以上に深刻な社会課題になることは必至であり、いち早く高齢社会に突入した我が国の取り組みや富山市での実践は非常に高い関心を持って受け取られ、今後も都市づくりとしての高齢化対応について相互交流を継続的に行っていくことが確認されました。