2016年05月17日
関電ビルディングでは、環境共生技術を中心に、完成後10年間にわたり省エネルギー性の検証とともに、運用改善に取り組んできました。特に、超高層ビルにおける自然換気システムの長期運用や、大規模河川水利用地域冷暖房の継続的な効率向上は、稀有な先駆的成功事例であり、得られた知見は現在の建築設備設計に大きな影響を与えているものです。また、エコフレームやタスクアンビエント空調も含めた環境共生技術の相乗効果により、大幅な節電要求といった大きな利用形態の変化にも柔軟に対応できることが実証されました。
弊社は、全面的に河川水を利用した地域冷暖房に関する検証・評価の役割を担当しました。経年で性能検証と評価を行うことで継続的な性能向上を実現し、地域冷暖房のプラントCOPは10年間で36%の向上を示しました。