所長年頭挨拶 ~次の10年に向けて~

2017年01月04日

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
本日行われました、所長 野原文男による所員を対象とした「2017年 年頭挨拶」の概要を下記の通りご報告致します。



皆様、新年、明けましておめでとうございます。
今年は比較的、短いお正月でしたが、所員の皆様にあっては、ご家族とご一緒に、それぞれの新年を迎えられたことと思います。

昨年は、NSRI創立10周年の記念の年でした。
タブロイド紙の発行や日建設計東京ビル1階ギャラリーで開催した記念展示、ペチャクチャナイトの開催は、NSRIらしさを表現したイベントだったと思います。企画を始めた当初は、少々道に迷ったこともありましたが、「終わり良ければ全てよし(All is well that ends well)」の言葉のとおり、所員の皆様の情熱と豊富なネットワークが生んだ、とても印象に残るものでした。ポスターもなかなかのものだったと思います。タブロイド紙やペチャクチャナイトといった企画は、今後も、情報発信や交流のツールとして活用して行きたいと考えています。

さて、今年は次の10年の始まりの年になります。その節目の年に、新しい組織体での活動が始まります。マトリックス型という組織形態は、私も含めて所員全員が初めて体験するものです。上手く行かないこともあると思います。そうした場面に遭遇した際には、知恵を出し合って乗り越えて行きましょう。グループマネージャーとなった14人の方は、それぞれのドメインにおけるトップコンサルタントとなるべく努力をお願いします。所員全員が期待を寄せています。

また、今年から、理事の方には、それぞれに所掌事項を受け持ってもらうことにしました。昨年までは理事の方の所掌事項は明確ではありませんでした。このような組織は、サッカーに喩えれば、“全員攻撃全員守備”というトータルフットボールというフォーメーションに近かったと言えます。このようなフォーメーションは理想的ではありますが、個人の能力や頑張りに負うところが大きく、さらに一人でも戦術理解に共通性を欠くと、チームとして機能しなくなる欠点があります。昨年のPT答申では、将来に向けてもう少し人数を拡大し、特に、若い人を増やす必要があると指摘されています。そのためには、フォーメーションを決めて、組織だった活動をすることにしました。

サッカーの話が続いて恐縮ですが、昨年のクラブワールドカップ決勝戦は私にとってとても印象に残る出来事でした。年俸総額で比べるとレアルマドリードの20分の1でしかない鹿島アントラーズが組織力で最後まで善戦したというのが、多くの見方であり感動を与えてくれたのだと思います。私もそう思います。しかし決着をつけたのはクリスチアーノ・ロナウドという個人の力でした。これも事実です。チームに組織力が大切なのは当然ですが、個人の力もチームには絶対に必要なのです。次の10年に向けて、何事も初めが肝心と言います。英語ではA good beginning makes good endingと言うそうです。所員の皆様も、次の10年に向けてそれぞれの抱負や目標について考えてみて下さい。個人の成長がNSRIを支えています。しっかりと目標を定め、その道のりを自己評価し、目標が達成できるように努力をお願いします。また、会社としても組織力の向上だけでなく個人の成長を助ける取り組みを強化したいと考えています。グループマネージャーの方には、成長を手助けする仕掛けをお考え頂き、実行に移すことをお願いしています。企画部も、是非、良いアイデアを立案下さい。

最後になりましたが、こうしたことを実践するためには、健康や心のゆとりが不可欠です。勿論、ご本人だけでなくご家族も含めての話です。昨年、介護セミナーを実施しました。ワークライフバランスの上でも東京都の認定企業としての誇りを持ち、さらに前進していく所存です。このためには、トータルフットボール、即ち、所員の共通した戦術理解が不可欠です。どうかご協力をお願いします。

それでは次の新しい10年に向けて、確かなフォーメーションの確立と個人が成長できるプラットフォームの形成に向けて、所員一丸となって歩き出しましょう。

以上