No.96 シリーズ "NSRIは何をしている会社?" 第8回

2015年11月27日

VIEW NSRIの組織体制と取り組み

NSRIは、以下の7つのグループ制でサービスを行っています。

  • ZEB(低炭素建築) グループ
  • スマートシティ グループ
  • モビリティデザイン グループ
  • エネルギーマネジメント グループ
  • 都市政策 グループ
  • 都市開発 グループ
  • 海外・戦略 グループ

VIEWでは、88号から各グループの取り組み・サービスについてシリーズで紹介しています。
第7回は、都市開発グループの取り組み・サービスの紹介Vol.2です。

都市開発グループのご紹介 Vol.2 

都市開発グループでは、まちの将来像・ビジョンづくりから市街地整備計画やエリアマネジメントの検討・立案など実際のまちづくりに関わり、さらに、それらを通じて得た経験や知見を国や自治体の施策検討に反映するなど、都市がこれからの社会・経済活動や人々の自己実現の場として魅力を持ち続けるための提案に取組んでいます。
前回は、「1.鉄道駅周辺など中心市街地の再生・再編プログラムの提案」について紹介いたしましたが、今回は、「2.工場跡地や臨海部など大規模な土地利用再編プログラムの提案」、「3.街の魅力向上のためのビジョンやアクションプログラムの提案」、「4.都市の再生、価値向上のための施策に関する調査・研究」をご紹介します。

2.工場跡地や臨海部など大規模な土地利用再編プログラムの提案

我が国の高度経済成長を支えてきた製造業や港湾機能が集積する臨海部では、産業構造の変化や港湾機能の高度化などから1980年代後半から土地利用再編の動きが顕著になりました。東京では臨海副都心、横浜ではみなとみらい21などの大規模土地利用転換が行われ、近年では、東京国際空港との近接性や研究開発等の産業機能の集積を活かし、我が国のこれからの経済成長を担っていくことが期待されているエリアです。
日建グループは、東京臨海副都心や豊洲2、3丁目再開発など臨海部の大規模都市開発の構想・計画策定や事業化支援などに関わってきました。NSRIでは、それらの経験を活かし、かつ社会・経済の動向や広域的な視点から地区の将来像などを検討し、土地利用転換に際して考えられる機能開発戦略の提案など、大規模な土地利用再編プログラムの提案を行っています。
 
 
 

    S地区開発整備構想での開発戦略検討例

  対象地区のポテンシャルや東京湾臨海部の各エリアの動向などから、SWOT分析により土地利用転換の方向性を検討し、
  考えられる開発戦略を提案しました。
 

3.街の魅力向上のためのビジョンやアクションプログラムの提案

少子高齢化の進行や国際化の進展など我が国の都市を取り巻く社会・経済環境が変化する中、持続可能な都市・社会を実現するためには、それぞれのまちが持つ固有の個性を磨き、価値を発信し、居住者や従業者のみならず、来訪者をも魅了しつづけていく「取組み」が重要になってきます。
NSRIでは、事例研究やビッグデータを活用したアクテイビティの把握など地区の個性となる資源の分析とその活用策の検討、地域の人々とのワークショップや有識者との意見交換会の運営支援などを通じて、街の魅力向上のためのビジョンやアクションプログラムの提案を行っています。

まちの活性化に向けたアクションを「レシピ」としてとりまとめ(出典:新橋・虎ノ門・愛宕エリアまちづくりレシピ)

4.都市の再生、価値向上のための施策に関する調査・研究

ニーズの変化に対応しながら魅力を持続し続けるまちづくりが求められています。そのためには、ハードの整備だけでなくソフトの充実が必要であり、行政が主導的な役割を果たすだけではなく、まちづくりに関わる様々なスティクホルダーが、各々の役割を担っていく『公民連携のまちづくり』が求められています。
NSRIでは、まちづくりガイドラインの策定やエリアマネジメントの検討業務など『公民連携のまちづくり』による都市の再生、価値向上のための様々な提案や活動に取組んでいます。

駅前空間における公民連携による魅力向上策のイメージ例