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ちらかと言えばアジア的です。そのため、交通環境の改善や都市構造再編に関しては、アジア的ソリューションが役に立つと思われたのでしょうか、日本の都市政策がロシアの方々にとっては興味深い研究対象となり、積極的に自分たちの政策に取り入れようとされていることが実感できます。特にモスクワでは、旧貨物鉄道が旅客線化され、駅前の都市開発も同時開業するなど、2012〜3年頃から、TOD政策の推進に大きく舵を切ったように思います。そうした中、日本と中国で出版していた駅街本のロシア語版(※)を2014年に出版したのですが、モスクワ市の市長、主任建築家、GENPLAN研究所所長に、その巻頭言を書いて頂きました。それも今思えば、彼らがモスクワ市の都市再生にはTOD導入が不可欠との認識をお持ちだったからだと思います。したがって、ロシア側にTODを受け入れる素地があったこと、我々もTODを主軸に提案していたことが、たまたまタイミング良く重なって、運良く今ロシアの都市開発・都市政策に関わる機会につながっていると思います。ロシア語版「駅まち一体開発〜公共交通指向型まちづくりの次なる展開〜」Kostrona Holdings 社(2014年12月12日)主なプロジェクト2012年 モスクワ市拡張コンペ−TOD都市構造の提案 スマートシティフォーラム@在露日本大使館2013年 日露都市環境問題作業部会設立2014年 日露フラッグシッププロジェクトの特定 2016年 ロシア版都市環境整備基準(案)作成支援 2017年 ウラジオストク都市圏戦略ビジョン提案駅街本(ロシア語版)発刊(モスクワアーバンフォーラムでプレス発表)ヴォロネジ都市再生マスタープラン作成支援住宅信用債権機構(AHML)との包括協定※駅街本モスクワの夜景。中央の明るい場所がクレムリン3

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