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建物の高さが2、3 階程度と低い割に道路幅員が広いと思っていたのですが、この祭を見ることによって、この通りは象3 頭が横並びで歩いても十分に通れる幅として作られていることがわかります。沿道の建物にはバルコニー等があり、お祭の観覧席としても機能しており、キャンディのまちの古い地区が祝祭の装置として機能している様がわかります。祭りの期間中、のべ100頭以上の象を見たのではないでしょうか。一生分の象を見た、そんな気分です。諸隈 紅花|もろくま べにか研究員専門は歴史的環境保全(計画系)。最近はニューヨークのウオーターフロントの工業地帯(おしゃれになってない方)に興味があり、普通の観光客が行かないような場末感ただようマニアックな場所に行くことが多いです。JICA業務でスリランカ第2の都市キャンディの都市計画マスタープラン策定業務に携わっています。1回の現地渡航が1か月近くになることもあり、帰国したら季節が変わっていたということも。今回は、祝祭と都市空間の関係性をみてきました。キャンディ(英語: Kandy、スリランカ中部州の州都で人口約12 万人)は仏歯寺という仏教寺院を中心に発展した街で、1988年に世界遺産に指定されています。8 月に同地で実施される、スリランカ最大の仏教のお祭の「ペラヘラ祭り」が有名です。まちなかは約15mの幅員のグリッド状の道路が走っていて、仏歯寺から出てきた象・楽隊・踊り子がこの通りを3〜5時間にわたって練り歩きます。所員が出張で訪れたまちをご紹介します旅する研究員仏歯寺のお供え物ペラヘラ路上からペラヘラに出動する象お寺の■の生物象の駐車スペース7祝祭のまちキャンディResearch Field

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