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インタビュー2小林 「一般社団法人 渋谷未来デザイン(FDS :Future Design Shibuya)」の設立をお手伝いしたそうですが、まずはFDSがどういった組織なのか教えてください。渡部 FDSは、『渋谷の可能性から世界の未来をつくるイノベーションハブ』となるべく設立された、産官学民連携組織です。渋谷区のビジョンである『ちがいをちからに変える街』を、渋谷に集まる多様な個性とともに実現する場でもあります。小林 行っていくのですか。松縄 FDSは、行政機関だけでなく、企業、大学、NPO、そして、「渋谷民」と呼ばれる、渋谷に住む人、働く人、訪れる人など、多種多様な人材がこれまでにない仕組みで協働し、新たFDSは具体的にはどのような取組みを当社のFDS設立支援業務のメンバー渋谷は、「才能やアイデアを持った人の豊かさ」において世界有数です。この才能やアイデアを産官学民の領域を超えて収集し、社会課題の解決や、新しい価値を生み出すような「事業」へとデザインし実行に移していく組織です。また、渋谷の発信力を活かして、その成果を世界へと提示することで、渋谷区のみならず社会全体の持続的な発展につなげることを目指しています。左 |松縄研究員 右 |渡部主任研究員「一般社団法人 渋谷未来デザイン」の設立支援“共創の器”のデザイン 「一般社団法人 渋谷未来デザイン」設立支援を通じて成長期のまちづくりは行政が主導する形が一般的でしたが、日本社会が成熟期を迎え、企業や大学、住民、NPOなど、様々な主体が垣根を超えて協働するまちづくりの取組みが増えています。「アーバンデザインセンター」「都市コンソーシアム」「まちづくり協議会」などタイプは様々ありますが、多様な主体が空間・体験・価値などを共に創りだしていく場であるという点では共通しています。私たちはこれを “共創の器”と呼び、その研究やデザインを進めています。そうした中、“共創の器”の進化形とも呼ぶべき産官学民連携組織「一般社団法人 渋谷未来デザイン」が、2018年4月に渋谷において設立されました。日建設計総合研究所(NSRI)は当法人の設立支援を行いましたので、その一部についてご紹介します。なお、日建設計は当法人の参画パートナーです。Interview

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