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4事業化に向けた検討は、すでにFDS事務局へとバトンタッチしています。小林 渡部さんはFDSの他にも、様々な地域で多主体協働のまちづくり組織の活動に関わっているそうですが、それについても教えてもらえますか。渡部 FDSの設立支援もそうなのですが、近年、「アーバンデザインセンター」「都市コンソーシアム」「まちづくり協議会」など、様々なタイプの産官学民連携プラットフォームへの支援機会が増えました。そのような中で、都市や地域の活性化を進めていく際における『地元の本気度』と『外部リソースの柔軟な導入』の重要性を日々感じています。事業実施には、人材・場所・資金・信用などのリソースが必要ですが、地元にあるリソースを集めるにあたって、最終的には『地元の本気度』が試されるのだと実感しています。例えば、行政・自治会・商店会・地元大学・地元企業の上層部の方々が、リソース確保に向けた交渉や調整に、その貴重な時間を割いていただけるか、などが勝負の分かれ目になってくるのだと感じています。一方で、このリソースは地元だけで内部調達することが難しい場合があります。 渋谷の場合は、多くのリソースを内部調達できる比較的恵まれた環境にあると思うのですが、地方都市などの場合は、域外から外部調達する必要が出てきます。ここは、コンサルタントに期待される部分でもあり、私たちはその期待に応えるべく、様々な専門領域への知見・経験を深めていくことや、様々な専門家とのネットワークを構築していく必要があるのだと感じています。小林 して、取組んでいきたいことはありますか。松縄 たな領域でのチャレンジにおいては、そこに参今後、NSRIとして、または、個人と今回のFDSの設立支援を通じて、新JR渋谷駅“共創の器“のデザインに向けて今後の取組みについて

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