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勉強会日建設計総合研究所が日建グループ向けに開催する勉強会をご紹介します6古くからの商売の極意に『三方よし』という言葉があります。三方とは“売り手”、“買い手”、“世間”を指しますが、鎌倉投信では、三方のみならず、『八方よし(社員、取引先、あることが重要な投資判断とされています。利益追求のため、無限に効率だけを追求する今の資本主義に永続性はないとする新井氏の姿勢に、NSRIが追求する持続可能なまちづくりに通ずるものを感じました。また、新井さんご自身も鎌倉市をはじめとする地域のコミュニティやまちづくりに関与されておられ、資産運用のお立場から幅広い活躍をされています 。勉強会企画者山村 真司 |やまむら しんじ上席研究員建築やまちづくりにおいて、快適性や安全・安心を求め、低炭素で環境に配慮することはとても重要です。しかしその実現には、資金をどのように調達するのか、株主、クライアント、地域、社会、国、経営者)』を求め、高いリターンばかりを追求する利益追求型ビジネスモデルではない、八方よい“いい会社“で持続可能な経済性をどう確保するのかは正解がなく、頭を悩ませる課題です。今回のご講演の知見を踏まえ、対象とするまちづくりの規模や内容に応じた持続可能なマネタイズの在りようを見出すべく、役立てていきたいと考えます。新井氏は、住友信託銀行(現 三井住友信託銀行)、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現 ブラックロック・ジャパン)にてファンドマネージャーとして勤務後、2008年に鎌倉投信株式会社を仲間と共に創業されました。2010年からは投資信託「結い 2101」の運用責任者として活躍されています。「結い 2101」は、社会性についても重視し、投資先企業をすべて公開するなど、従来にはない投資商品でありながら、18,000人を超える個人投資家を集め、純資産総額も360億円超(2018年5月時点)を集めています。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀(2015年5月11日)」にご出演、『投資は「きれいごと」で成功する』(ダイヤモンド社、2015年)など多くの著書があります。新井 和宏 氏鎌倉投信 取締役持続可能な資本主義− 誰かの犠牲で〇〇する社会を終わらせよう−[講師] 鎌倉投信 取締役 新井 和宏 氏従来とは違った、有益性より社会性を重視する発想で投資信託事業を進めていらっしゃる、鎌倉投信の新井和宏氏にご講演いただきました。

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