view126 Apr 2020
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ニューヨーク ヘラルドスクエアニューヨークでは、歩行者空間や自転車レーンを拡充する歩行者中心の都市づくりが進められています。ヘラルドスクエアでは、イスやテーブルが配置された人の活動空間と自転車レーンが一体化され、冬でも屋外で人々が憩いの時間を過ごしています。吉本 昨年度・今年度ともにモニター募集では、定員を超えた応募がありました。一番の理由は、実証実験によって、公共交通や店舗等において利用できるポイントがもらえるということだと思いますが、市民の健康増進への関心が高いこともあります。フライヤーや札幌市のホームページ・SNSでの掲載、新聞などでの報道の効果も大きかったと思います。杉原 ましたか?吉本 昨年度の実験では、モニターの平均歩数が約6700歩から約8500歩に増加し、国が推奨する生活習慣病予防のための歩数を超える結果となりました。積雪地域で冬期に実施したこ実証実験による取り組みの効果はありとを考慮すると、とても有意義な結果が得られたといえます。更に、位置情報等を用いた行動分析では、ポイントシステムの導入により公共交通利用頻度や地下空間の来訪頻度・滞在時間がいずれも向上するという知見を得ることができました。杉原 モニターの地下歩行空間での位置情報を取得していますが、このデータをどのように活用するのですか?吉本 まずは、地下歩行空間での人の滞留状態が可視化できました。人の多く通る場所、あまり通らない場所、多くの人が滞留している場所などを定量的に把握できました。今後は、データを基にした現状評価や要因分析を踏まえて、人の流れを変えるためにどのような施策をしたらよいかについて検討を進める予定です。ビジョンオリエンテッドな施策立案が必要杉原 が重要ですか?健康スマートシティ実現のためには何4
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