「ブライアントパーク(ニューヨーク)で思い思いにすごす市民(2017年に撮影)インタビュアー 山田 佳祐|やまだ けいすけ 研究員取材・撮影場所 EAT GOOD PLACE5が今後難しくなるのではないでしょうか。山田地域を巻き込むことによって、地域に大切にされる公園になり、持続的な管理を可能にする、一方で、収益性の見込める場所についてはP-PFIを取り入れるということなのですね。諸隈我々が子どもの頃はこのようなくつろげる公園はありませんでした。日本でこうした環境が広がるお手伝いができればいいと思います。小川自分自身、いろんな人と一緒に時間を過ごしている時が幸せです。人間が好きなんです。今は我慢ですが、お店の中だけでなく、屋外の公共空間でも飲んだり話したり、知らない人と盛り上がったり、隣が楽しそうだと自分も楽しくなったり、国内外でのそうした経験が、ラボ活動のきっかけになっています。パブリックスペースで知らない人同士が集まって楽しめる場所を作りたいというのがモチベーションですね。小川 貴裕|おがわ たかひろ 主任研究員専門分野 :公共空間イノベーション、パークマネジメント、戦略事業コンサルティング、インビジブルアセット諸隈 紅花|もろくま べにか 主任研究員専門分野 :公共空間利活用、歴史まちづくり、都市におけるイノベーション空間、都市における製造業政策観光ガイドに載っていないのに自然に人が集まる場所があります。その場に佇むと居心地が良いとか、景色が良いとか。そこに「何となく吸い寄せられていく」仕組みをビジブルに表現するのが目下の研究テーマです。都市の中で忘れ去られそうな場所に心惹かれることが多く、現代社会においてそのような場所に新たな価値を発見して再生することに関心があります。また場所に関わる人のお話を伺うことも好きです。
元のページ ../index.html#5