view131 Jul.2021
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実例 静岡鉄道沿線地域の将来構想検討のプロセス静岡鉄道株式会社は、静岡市中心市街地をカバーする静岡清水線を運営しており、沿線地域のまちづくりを積極的に推進しています。NSRIは、沿線の地域課題をオープンデータ及び同社が保有する各種データを用いて定量的に可視化し、地域活性化に資する将来構想の作成をご支援しました。具体的には、沿線地域の人口推移や鉄道乗降客数の推移を、国勢調査や国土数値情報等を用いて可視化しました。また、クライアントが所有する沿線地域の不動産物件情報と、上記の分析結果を重ねあわせ、主要駅周辺のエリア戦略・具体アクションの検討を行いました。分析結果や戦略は、静鉄グループ各社から延べ40名以上が参加したワークショップを複数回実施し、社員自らが創る「参加型ビジョン」の作成を支援しました。課題に応じた“料理”とその先をご支援しますSociety5.0等のデータ利活用型の社会が推進される昨今、ビッグデータ・オープンデータを用いたコンサルティングは、食材(データ)、レシピ(分析手法)ともに日進月歩の状況です。しかし、分析を通じた課題の可視化はあくまでも手段であり、目的はその先にある戦略立案、行動変容の促進、人々のQOL(QualityofLife)の向上に資する都市・建築の具体アクションの実施です。NSRIは、都市・建築領域の分析・企画・設計のノウハウを生かしながら、クライアントの課題解決を総合的にご支援します。静鉄グループで実施したワークショップの様子7日建グループ内の街路空間活用プロジェクト「STAAS」の推進メンバーとして、中心市街地におけるウォーカブルな環境構築に向けたハード・ソフトの取組みを提案。和田 雅人|わだ まさと 研究員国内外における沿線地域戦略検討や、欧米都市のTOD、SmartCity調査に従事。

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