view132 Oct. 2021
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筧そうですね。主観評価の質的指標と物理量の相関分析結果でも、歩行者が多いところや移動速度が速い通りでは「にぎわい」の指標と負筧歩行空間の快適性の向上や計画的な店舗配置により、歩行者にとって使いたくなる楽しいウォーカブル空間を構築することで、沿道店舗の購買客増加に繋がり、それによって地下街が潤い歩行空間の管理に投資でき、さらに歩行空間がよくなるというのが理想的ですね。そういう面で、人流と店舗を繋げた実験はとても意味のあることだと思います。業種特性により大きく異なる人流キャッチポテンシャル(弊社調査結果より)TODエリアの歩行者空間(渋谷ストリーム、2019年7月撮影)6.0%5.0%4.0%3.0%2.0%1.0%0.0%6.0%5.0%4.0%3.0%2.0%1.0%0.0%衣料品[n=18]飲食[n=9]土肥プロジェクターの設置さえできれば表示範囲はどこまでも拡張可能です。地下街での案内誘導の実証実験では、ピンポイントの床面広告では案内を伝えきれなかったので、連続的な表示が重要と考えています。また、子供は動く床面広告に気がつくと踏んで遊び始めたりします。楽しみながら通行できる空間があると通りたくなりますよね。例えば、複雑な駅では、床面の案内誘導を辿りゲーム感覚でクリアしていく仕掛けなども面白いかもしれません。歩行者量=にぎわいや購買客の増加ではない。歩行者の属性や目的意識を知ることが重要土肥ある地下街における人流と店舗の相関性分析で分かったことは、歩行者量の多い通路沿いの店舗では来客数が伸びていないということ。歩行者量の多いメイン通路は駅や目的地に向かう通行目的の人が多く、アパレルなどゆっくり見て回りたいようなお店はこういうメイン通路には適していないと考えられます。ちなみにこの地下街では、店舗前人流キャッチポテンシャルが高い店舗は、すべてサブ通路沿いでした。interview3

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