インタビュアー 倉石 雄太|くらいし ゆうた 研究員 5るという流れもありそうですね。藤田基本的な方針を示す計画であることから、KPIのような数値目標の設定はなじまないとされてきました。しかし、実効性の高いプランとするためには、KPIの設定は避けられないと思います。大石歴史ある都市計画マスタープランですが、計画の性格が変化しつつあるということですね。様々な視点を行き来するアプローチ藤田行政計画は課題を解決する方策であることから、課題ありきとなるきらいがあり、また、有用と無駄を分けるなど複雑なものを単純化しようとする傾向があります。一方、本来の都市とは、地域らしさが偶然に形成されるなど、複雑なものです。都市を使う者、楽しむ者として、既存の枠組みを疑い、見えない問題を探索することが都市のあり方を考える態度ではないかと考えています。倉石都市の本質を探ろうとする態度や虫の目、鳥の目の視点があり、様々な都市の見方を行き来した上で、都市政策へアプローチされていることが良く分かりました。本日はどうもありがとうございました。クリストファー・アレグザンダーの著作をはじめ都市論の古典を、デジタル・テクノロジーの視点から再読しています。これまでの都市計画関連業務で得た経験則を新たな実務領域でも活かせるよう努めています。藤田 朗|ふじた あきら 主任研究員専門分野 :都市総合計画、土地利用計画、コンパクトシティ形成支援、産業政策大石 茉由佳|おおいし まゆか 研究員
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