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范やはり、大学のように多様な用途と特殊な実験機器・施設により構成されている場合は、目的と用途にあったアプローチを講じ、その中でできることを模索していくことが大事だと思います。私たちのように外部の人間としては、施設に対する理解を深めた上で分析・提案を行っていきたいです。インタビュアー 大平 達也|おおひら たつや 研究員左から大平研究員、范研究員、坂井主任研究員5を行っています。この情報を基に、例えば、機器能力や更新時期等を建物別に可視化し、優先的に設備更新を行うべき建物が何かを示すなど、今後のアクションに繋げています。今後の展開大平大学のカーボンニュートラル化に向けた道のりが長く感じますが、コツコツと進めていくことが重要ですね。最後に、他の用途におけるカーボンニュートラル化の手法について、これまでの経験からアドバイスがあればお願いします。坂井大学も他用途も共通のことですが、利用者(大学の場合は学生や教職員等)を巻き込んだ活動が必要ですね。施設管理者だけでの努力ではカーボンニュートラルは遠い目標です。利用者の意識を変え、さらに行動に移してもらうために何を講じたらよいのかという点を意識しながら調査を行うと、有効な提案につなげられると思います。サステナブルな社会実現の波のスピードアップを感じており、個人でできることも改めて考える機会が多くなりました。何かを選択する際には一度立ち止まってよりサステナブルな選択をできる力をつけていきたいです。カーボンニュートラルに向けた自治体の再エネ導入計画や脱炭素先行地域の構築、エリアの環境認証などの支援をしております。坂井 友香|さかい ゆか 主任研究員専門分野:地域・建物のカーボンニュートラル化、環境認証、エネルギーマネジメント范 理揚|はん りよう 研究員専門分野:環境認証、再エネの導入計画、エリアのカーボンニュートラル支援など

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