view140
4/8

新たに2つの評価指標の提供開始これまで主に施設集積度に着目した評価指標を提供してきましたが、より暮らしやすさの観点から「歩いて暮らせるまち」「居心地が良く歩きたくなるまち」を定量的・客観的に捉えることができるよう、WalkabilityIndexシリーズとして、新たに2つの評価指標の提供を開始しました。1つは、徒歩圏内の高低差をスコア化した「高低差スコア」です。標高データとNSRI独自整備の徒歩圏データから算出しており、身近な生活圏の移動時の起伏の大きさがスコア化されているため、各エリアの徒歩や自転車での移動しやすさ、車いすやベビーカーの利用しやすさなどの検討に活用が可能です。もう1つは、徒歩圏内のみどりの量(緑被率)をスコア化した「みどりスコア」です。WalkabilityIndexでは公園を対象アメニティとしていましたが、みどりスコアでは、衛星画像から算出された緑被率データ※とNSRI独自整備の徒歩圏データを用いて、公園に限らず、エリア内の街路樹、庭4園、草地、農地等も含めたみどりの量を表現する指標となっています。これまでになかった視点から都市やまちづくりを評価し、世界的な潮流でもあるウォーカブルなまちなかづくりをより加速させていくため、引き続きWalkabilityIndexの開発・普及を進めていきます。※)緑被率データの開発:清野 友規, 藤原 邦彦, 鶴見 隆太, Google Earth Engineを用いた町丁目別緑被率オープンデータ(全国版)の作成と評価, 日本建築学会技術報告集, 2022, 28 巻, 68 号, p. 521-526, https://doi.org/10.3130/aijt.28.521松縄 暢|まつなわ みつる 研究員都市計画、都市政策の経済評価、官民連携まちづくり、都市・不動産データ分析・活用支援英仏でのリモートワーク・子育てを終えて1年。ウォーカブルなまち、子育てしやすいまちとは?子ども・親の目線から見たらどうか?など、暮らしの中で都市を見る目を切り替え、それらを咀嚼しながら都市・まちづくりの各業務に取り組んでいます。左:高低差スコア 右:みどりスコアWalkability Index HP

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る