※「モチベーションが高まるオフィスの実現に向けて」 NIKKENJOURNAL56、2023Autumn、P182ABWを取り入れたオフィスリニューアル近藤働き方改革につながるオフィスリニューアルの成功には客観的な助言が有効と考え、ABWの創設者Veldhoen+Company社のサポートを得て「NSRIのありたい姿」の明確化から検討を開始。それを実現するために必要な「働き方」「ワークプレイス」「IT環境」などを所員のワークショップを通じて具体化していきました。成功の鍵は意識改革と行動変容です。現状の働き方分析を基に目指すべき働き方の実現に向けた意識改革と望ましいふるまいを実践する行動変容を促す取組みを現在も進めています。鶴見ABWは働く場所や時間を、活動の種類によって自由に選べる働き方です。「個人の集中作業」「複数人でのアイデア出し」「リラックス」など、活動を10種類に分類し、最も生産性が高く働けるよう活動に適した場所を用意し、所員が働き方を自らデザインします。エチケットなどを定期的に見直すなど「モチベーションが高まるオフィス」※として改良を続けています。インタビューモチベーションが高くなるオフィスを評価する「NSRIワークプレイススコア」の開発中島ABWを実践し「モチベーションが高まるオフィス」の実現に取り組むとともに、ワークプレイスを評価する指標を開発したということですが、詳しく教えてください。近藤NSRIではエビデンスベースドを大事にしています。自分たちの体験も踏まえてモチベーションが高まるオフィスの実現に必要となる要件を定量化するKPIを整理し、「NSRIワークプレイススコア」という評価指標を開発しました。鶴見「NSRIワークプレイススコア」は、空間利用や働き方に関するアンケート調査を基に9つのKPIで、ワーカーの働き方も含めてワークプレイスを定量評価します。オプションとして企業独自の重点KPIを加えることも可能です。働き方改革!モチベーションが高まるオフィスの実現をめざして -「NSRIワークプレイススコア」の開発 -日建設計総合研究所(NSRI)では、いつでも、どこでも、誰とでも、活動に適した場所で働くことができるABW(Activity Based Working)を取り入れた新しい働き方に挑戦しています。2020年には、東京オフィスをリニューアル。オフィスリニューアルを機にワークプレイスを定量的に評価する独自の指標「NSRIワークプレイススコア」を開発しました。オフィスのリニューアルや評価指標の開発に携わっている近藤主任研究員と鶴見研究員に話を聞きました。Interview
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