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カリフォルニア州ランカスター市は、ロスアンゼルスの北約100kmにある人口17万人の中小都市。 親日的な市長のもと、水素基地をつくる構想が浮かび、現地調査に行きました。ランカスター市。日本ではなじみの薄い名前ですが、スペースシャトルが着陸する空軍基地があるなど、航空産業が盛んな街です。近年、海路でロスに運ばれる物資が増え、ロスの物流施設が飽和状態となり、この地に新たな拠点をつくる構想が生まれました。一方、カリフォルニア州は2036年までに化石燃料トラックの販売を終了する方針で、陸路の輸送方法が課題となっています。そこで、この地に太陽光発電(PV)による水素基地を設け、ロスとの間に燃料電池トラック所員が出張で訪れたまちをご紹介します4階建のランカスター市庁舎荒涼とした平原の中に設置された大規模蓄電池早朝のランカスター中心部の街並みドジャースタジアムを走らせ、さらに併設する災害拠点施設もZEB化するという計画が浮上しました。2024年2月に現地調査。カリフォルニアの抜けるような青空を期待したのですが、実際には毎日曇天か雨。PVの事前調査で、冬は曇天が多いことは把握していたのですが、何となく意気消沈。早朝に市内をランニング。高層の建物はなく、中心部には美術館があるなど小ざっぱりした印象。1kmも走ると街はずれに出てしまい、荒涼とした草原が広がります。ロスに戻る頃、ようやく青空に。最後はもちろんドジャースタジアム!開幕前なので本人には会えませんが。岡垣 晃|おかがき あきら シニアフェロー環境・エネルギー分野が専門。ここ数年、水素関連の調査が増えています。登山とランニングが趣味で、海外出張や旅行の際は必ずウェアとジョギングシューズを持参しています。旅する研究員7カリフォルニアは今日も雨だった!?

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