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 第58回NSRI都市・環境フォーラム
 
『ソウル:アジアの僻地から世界クラスの都市へ』

2012年11月14日(水)
NSRIホール
講師:李 仁根氏(ソウル市立大学 土木工学科 客員教授)

李 仁根氏

ソウルは14世紀末に朝鮮半島の中心になったものの、近代都市として発展したのは1960年~1990年になってからです。この間に、人口は4倍になり国民1人当たりの収入は 80倍に増加しました。基本的な都市インフラについてもこの間に整備されました。都市の驚くべき産業化はしばしば 「漢江の奇跡」と呼ばれ、そしてこれは韓国人にとっての誇りの源になっています。しかしながらこの急速な発展は環境とサスティナビリティに犠牲をもたらしました。都市戦略は1990年中頃以来、開発から保全および復元へと変更されてきました。またソウルは水路を整備するためのグリーンテクノロジーの使用、環境に優しいエネルギー使用の促進、エネルギー効率促進によってグリーンテクノロジーのパイオニアになりました。ソウルは文化、商業および研究開発において洗練されたハブに変わり、森記念財団によって行われた最新のグローバル・パワー・シティ・インデックス(世界の都市総合力ランキング)において6位にランクされました。
 ソウルの都市の発展を年代順に、そして急激な都市化がもたらした副作用について話をし、そして、世界クラスの都市であるための挑戦について議論をしたいと思います。

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  ただいまから第58回NSRI都市・環境フォーラムを開催させていただきます。
本日は、お忙しいところお越しくださいまして、まことにありがとうございます。
本日のご案内役は、私、広報室の谷礼子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、本日のフォーラムは、ご案内のとおり、ソウル市立大学の客員教授でいらっしゃる李仁根(リ・イングン)先生にお話をいただきます。本日は、『ソウル:アジアの僻地から世界クラスの都市へ』と題してご講演をいただきます。
李先生は、1979年にソウル大学をご卒業され、その後ソウル市にご入庁されました。そして、そちらでソウル市の地下鉄計画、清渓川の復元事業など数多くの都市計画事業に携わっていらっしゃいました。その後数々のご重職を経て、2012年、ことしの2月から現職についていらっしゃいます。
本日は、先生が携わられた事業も含めてソウルの発展について、いろいろ貴重なお話が伺えるものと大変楽しみにしております。
本日の講演は、先生の韓国語になりますが、翻訳につきましては、私どものソウル支店長の李芝海(イ・ジヘ)が担当させていただきます。よろしくお願いいたします。
それでは早速、先生に講演をいただきたいと存じます。皆様大きな拍手で先生をお迎えください。(拍手)

 

 親切な紹介ありがとうございます。お会いできてとてもうれしいです。以前、2008年の11月に日建設計の依頼で、清渓川の開発について講義をしたことがありました。
去年ソウル市を退職しまして、今はソウル市立大学で講義をしております。今年の2月に日建設計の安副社長から、またこのような講演会にご招待いただきまして、ここに立つことになりました。
今日、私はソウルについての話をしようとしています。
私は、東京というのは先進都市として、また永遠の学びの場として考えております。高架道路を含め、建物とかいろんなことを東京で学びました。東京で成功した政策はソウルでも成功しました。今まで私にとって東京というのは超えられない山だったと言えると思います。

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