→日建グループへ



 

 

 第1回NSRIフォーラム
 
『建築×メディア×不動産 横断で見えてきた方法論』

2013年2月20日(水)
NSRIホール
講師:馬場 正尊氏(Open A代表/東京R不動産運営/建築家)

馬場正尊氏
1.メディアの会社で考えたこと
2.メディアは魔法の絨毯のようだ
3.メディアはプロジェクトを動かすドライバーにもなる
4.ささやかでもメディアと現実をつなぐ場の発見
5.メディアに流通/不動産をくっつけたことによるダイナミズム
6.リノベーションの一般化・社会化
7.公共住宅をいかに自由にするか
8.TOOL BOX 住み手に委ねるための空間とシステム
9.エリアコンバージョン 点から面へ/都市計画の方法論
10.イベント(非日常)が次第に日常に還元されていく
11.「新しい郊外」の発見
12.3.11で考えはじめたこと

PDF版はこちらです→

 大変長らくお待たせいたしました。ただいまから第1回NSRIフォーラムを開催させていただきます。今日もまた大勢の方においでいただきましてありがとうございます。
皆様にはもう既にご案内申し上げましたけれども、このフォーラムは先月で300回を迎えました。そのようなこともございまして、今月より新しい装いで進めてまいることになりました。日建グループの役員がファシリテーターを務めさせていただき、会を進めてまいります。第1回のファシリテーターは日建設計執行役員設計部門代表の山梨知彦でございます。
それでは、早速始めさせていただきます。

 

山梨 こんにちは。今日は多数の方にご来場いただいて光栄です。今お話がありましたように、今はNSRIフォーラムという名前ですが、これは実は四半世紀前から続いている都市経営フォーラムの名前が変わったもので、今回から301回目、新たに第1回を開催させていただくということです。
今日は馬場さんにお話をいただきますが、馬場さんのお話の前に少しだけご説明させていただきたいと思います。今日来ていらっしゃる方の3分の1ぐらいは新たにお見えになった方で、NSRI自体も知らないのかなと思っています。
日建設計は研究所を持っていまして、日建設計の活動とは独立したシンクタンクとしての活動をしております。そこがNSRIという組織でございます。今お話しすると2時間ぐらいかかってしまいそうなので、これについても、お帰りになりましたらホームページにアクセスいただいて、こういった組織を日建設計が持っているというところも是非見ていただきたいと思います。
今日お話しいただきます建築家、建築家と紹介するかどうかが実は非常に難しい方ですが、あえて建築家の馬場正尊さんをご紹介します。
いただいたタイトルは、「建築×メディア×不動産 横断で見えてきた方法論」という非常に興味深いものです。馬場さんの経歴を見ると、まずお生まれは1968年、佐賀県です。1994年に早稲田大学大学院の建築の修士課程を出られた後、博報堂で博覧会やショールームの企画などをされていました。その後早稲田大学の博士課程に戻られています。復学をした後に、建築とサブカルチャーをつなぐ雑誌『A』の編集長をされていて、建築家なのか編集者なのかわからない。さらに読み進めますと、Open A という設計事務所だと思いますが、そこでも建築の設計、都市計画、執筆などを行っております。我々に一番印象が深いのは東京R不動産というものです。これを聞いて、どんな不動産屋かと思った方はかなり時代におくれた方なのかもしれません。「ああ、東京R不動産か」とピンとこられた方は、まず前半の話を聞ける。R不動産と聞いて、どんな不動産屋かと思った方はここからの話を少し慎重に聞いていただかないとついてこられないかもしれない。
そのほかにたくさんの著作をされています。2008年より、東北芸術工科大学の准教授をされています。
何故、今日、馬場さんをお呼びしてお話を伺いたいと思ったかを少しご説明しますと、大上段に構えて、今まで高度経済成長期の中で、我々が物をつくるというのは比較的シンプルだったわけです。それとは大きく違う状況が来た中で、既存の建築や都市をリノベーションしなければいけないという方がたくさんいます。ハードウエアとしてはいじれてはいるんですが、それを超えた何か新しい物のつくり方、見出し方はどうも見えていないのではないか、そんなことを常に思っているときに、馬場さんの建築家という枠を超えた活動が、我々のような大きな事務所にも、個人のアトリエ事務所の方にも、ディベロッパーの方にも、新しい視点を与え得るのではないか。そんなことを思いまして、馬場さんに来ていただいて、講演していただこうと思った次第です。
それでは、ここで馬場先生をご紹介してバトンタッチしたいと思います。馬場先生、よろしくお願いいたします。拍手でお迎えください。(拍手)

         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 
copyright 2010 NIKKEN SEKKEI LTD All Rights Reserved