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1.井形慶子自己紹介とともに、なぜイギリスという国に魅力を感じるのか

2日本人とイギリス人の住まいに対する価値観の違い。なぜ古家は壊されるのか? イギリス人はどんな家に価値を感じるのか?など。

3. 井形慶子が、住みたい町、No1の吉祥寺に500万円の老朽物件を購入し、300万円でフルリフォーム。ロンドン風フラット完成。

5. イギリスで売り家になっている魅力的な家。(借地権999年の古城、
湖が見えるコッツウォルズの古城)

7. 家づくりとは、住まいに命を吹き込む作業



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6.イギリスの家は手を加えると(DIYでリフォーム)価値が上がる。安く買い、高く売る財テクだった。
付加価値がつくイギリスの古家。

(図32)
先ほど、住宅というのはあらゆる意味で人生の中心だと言いましたが、あるおばあさんのケースを見てみたいと思います。バンガローと呼ばれる小さな家に住んでおられます。この方、ご主人を亡くされて1人になりましたけれども、ちょっと考えてください。イギリス人は350万円平均しか貯金しておりません。老後に不安はないのでしょうか。不安がないんです。何故かと言いますと、住宅をリフォームしながら性能や部屋数をどんどん上げていき、そして最後、リタイアしていよいよ老後になった時に、売却するんです。減築の考えです。そして、その差益を自分の老後の生活資金として、生活費として全て使ってしまうという考えです。
(図33)
このおばあちゃんの家ですが、家も庭も、自分が管理できる小さな家がいいということで、小さな住宅に住みかえをされて、それまで大きな家に住んでいたんですけれども、その差益で現在、生活をされております。
あるいは、家の一室にシャワーなどをつけまして、下宿人を置いて、そして現金収入を得る方もいるんです。
では、先程からリフォーム、リフォームと言っているけれども、現実的にどのようなリフォームを人々がなしているのか、具体的な例を見ていただきたいと思います。
(図34)
イギリスでは、安い、廃屋同然の家をバーゲン価格で若い20代、30代のファーストバイヤーが買って、そして部屋数を増やし、リフォームしていくというお話をしておりますが、国際結婚のカップルの実例を見てみましょう。
日本人の奥様とイギリス人のだんな様ですね。30代のカップルです。 (図35)
この家はコッツウォルズ地方にあります。1700年代に建てられた家です。
(図36)
これが昔撮影されたこの町の写真なんですけれども、街並みは今も昔も余り変わってないですね。イギリスは、昔の古い写真を持ってきて今の写真と見比べてもほとんど変わらないというところが、観光立国として成り立っているところだなと思うんですが。
(図37)
そして、これは、購入時のダイニングルームなんですけれども、改築とともに、暖炉をまず取り外しました。
(図38)
これは、夫婦で張り直した床板なんですけれども、新しい床板に張り直してリフォームされているところです。リフォーム後の写真です。
(図39)
ここなんですが、見ていただきたいのが、天井の梁と、正面に見えます、ハニーストーンといわれる、コッツウォルズで取れる古い石材ですね。実はイギリスではリフォームの最大のテクニックというのがありまして、古い古い部分だけは絶対壊さないという鉄則があるんです。近代化できる、例えば水道管であるとかガス管とか電気とか、そういうところはどんどん新しくして構わないけれども、いわゆる価値のある石材や梁やドアは絶対捨てないんです。

(図40)
ベッドルームもそうですね。昔、暖炉だったところに使われていた石材の部分だけは、手を加えず残しております。 (図41)
増築された子ども部屋、これはご夫婦が一緒になってつくったそうです。
あるいは、家の一室にシャワーなどをつけまして、下宿人を置いて、そして現金収入を得る方もいるんです。
では、先程からリフォーム、リフォームと言っているけれども、現実的にどのようなリフォームを人々がなしているのか、具体的な例を見ていただきたいと思います。
ここなんですが、見ていただきたいのが、天井の梁と、正面に見えます、ハニーストーンといわれる、コッツウォルズで取れる古い石材ですね。実はイギリスではリフォームの最大のテクニックというのがありまして、古い古い部分だけは絶対壊さないという鉄則があるんです。近代化できる、例えば水道管であるとかガス管とか電気とか、そういうところはどんどん新しくして構わないけれども、いわゆる価値のある石材や梁やドアは絶対捨てないんです。 (図40)
ベッドルームもそうですね。昔、暖炉だったところに使われていた石材の部分だけは、手を加えず残しております。 (図41)
増築された子ども部屋、これはご夫婦が一緒になってつくったそうです。
(図42)
これ、入り口の部分に見える汚い部分、昔の古い部分です。あえてこれは昔こうだったんだよということを撮影させてくれるために残してくれていましたけれども、このくらい、ぼろぼろだったところに増築を重ねていっている。これは昔の外壁だった部分ですね。



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