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第43回NSRI都市・環境フォーラム
東日本大震災について

2011年7月14日(木)
NSRIホール
講師:伊藤 滋 氏(早稲田大学特命教授)

 

1.現地の実態
2.災害地域の区分
3.復興覚書き     
a.一括助成金
b.これから20年後の地域の姿
c.街づくりの基本型
d.雇用について(スピードのある街づくり)
e.耐波型建築物
f.被災地域の将来像(環境・エネルギー・産業)
4.原発地域の復興について

PDF版はこちらです→

                                                   
 大変長らくお待たせいたしました。ただいまから第43回都市・環境フォーラムを開催させていただきます。本日は、お暑い中、またお忙しい中、大勢の方にお越しいただきまして、まことにありがとうございます。
本日のご案内役は、私、広報室の谷礼子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、7月は、恒例によりまして、早稲田大学特命教授の伊藤滋先生からお話をいただきます。本日は、「東日本大震災について」と題してご講演をいただきます。
先生のご経歴につきましては、皆様よくご存じのとおりでいらっしゃいます。きょうは、先生に許可をいただきまして、インターネット上のユーストリーム配信でライブ中継もさせていただいております。ユーストリームでごらんになっていらっしゃる方、ご準備よろしいですか。
それでは、早速先生にご講演をいただきたいと存じます。皆様、どうぞ大きな拍手で先生をお迎えください。(拍手)

(図1)
相変わらず、かわりばえしない顔で恐縮でございますが、伊藤です。7月2から5日、東北へ行ってきました。何故で行ったかは理由があります。私は、ご存じのとおり、日本相撲協会の後始末をやっていまして、気持ちは東北へ向かっていても、行動がなかなか伴わなかったんです。今名古屋場所をやっていますが、日本相撲協会の一件が、6月ぐらいに終わりました。それで、さあ、行くぞということになりました。
ここにおられる皆さん方も、4月、5月においでになっている方がおられますが、その間私は東京で情報を集めていました。7月に初めて行きましたが。遅くなったのは、相撲の力士が悪いせいなんです。これは本当の気持ちです。相撲の話をすると30分ぐらいかかりますからこれでやめますが、まあ、すごかったんです。
(図2)
どこへ行ったか。東京から三沢まで飛行機で行きまして、三沢から車を借りて、八戸から久慈、宮古、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼、女川、石巻から相馬に行って、最後は福島第一原発20キロメートル圏のゲートのところまで行きました。大体2000キロぐらいです。私はこういうことのプロですから、頭の中で考えていたこととそうずれはなかったんですが、やはり現場を見るということは、皆さんも同じだと思いますが、いろいろなことが心の奥にたたき込まれるという意味では本当に貴重な体験でした。
今日は、一通りこのお話をして、もし時間があれば、「復興に向けて」というところをお話ししたいと思います。もし時間が足りなければ、1月にまた「続」ということで、伊藤が何を考えているのかということを発表させていただきます。


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