所長年頭挨拶

2018年01月04日

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
本日行われました、所長 野原文男による所員を対象とした「2018年 年頭挨拶」の概要を下記の通りご報告致します。



あけましておめでとうございます。
比較的短いお正月でしたが、お天気にも恵まれて皆様それぞれに昨年の疲れを癒されリフレッシュされたことと思います。

さて、今年は年初に、ある経営コンサルタント会社から2018年の予測というメールを受け取り、興味深く拝見しました。そこには、10の予測が書かれていました。10の予測の中で、まず私の目を惹いたのはICT関連技術の更なる発展に関するものでした。それは実用化までには至らないものの量子コンピュータの登場や、顔認証技術のさらなる発展、AIを活用したガンの治癒率の向上などでした。昨年来、NSRIにおいてもIoTやビッグデータ、AIをキーワードにした研究テーマや業務が増えてきています。今年もその勢いは止まることはないと予感しました。

次に私の目を惹いたのは、EV電気自動車の更なる普及や自然災害発生の増大についての予測でした。これらはNSRIの専門分野とも言える環境問題やエネルギー問題に直接あるいは間接的に関連するものです。都市と建築分野のエキスパートとして、環境・エネルギー問題解決に向けたリーダーシップをこれまで以上に発揮していきたいと意を強くしました。

残りの5つの予測は、英国のEU離脱、ISの脅威、巨大化するインターネット企業問題、中国の海外投資の加速、ドイツとフランスの動向といった国際問題や政治問題に関連するものでしたが、ボーダーレの時代においてはこうした問題も間接的かも知れませんが我々に影響を与えるものとして捉えておく必要があると思いました。

そんなことを思って今日の日経新聞に目を通すと、老朽化するインフラ対策としてPFI法の改正が大きな記事になっていました。法案が成立するまでにはもう少し時間が必要で世界からは周回遅れの感もありますが、日本もやっと動き出したといったところでしょうか。

ところで、一年を振り返って、漢字一文字でその年を表現するということが年末の恒例行事になっています。昨年は“北”という漢字が選ばれていました。「一年の計は元旦にあり」と言いますので振り返るのではなく、一年をこうして行きたいと願い、私は“予”という漢字を挙げたいと思います。それは、「予測困難な時代にあっても、予習を怠らず、未来社会を予感していく。」そんなシンクタンクを目指したいと思うからです。

どうぞ皆様もそれぞれに、今年一年の願いを心に秘めて、健康に留意しながら、遊びに仕事に大いに頑張っていきましょう。

以上