Suzuki Yoshiyasu
2022年、世界は第4次産業革命(デジタル革命)の真っ只中。身の周りでは様々な分野でデジタル化が進み、コンバージェンス(融合)の加速化が始まっている。主要産業の変革と淘汰が余儀なくされ、人々の働き方や住まい方、そして価値観までもが大きく変化していく中で、今後都市の姿はどのように変貌していくのであろうか?
都市・建築分野においては、地球温暖化、超高齢化、パンデミックなどの社会課題への対応とSDGsの実現が要請されているが、VUCA時代(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)に、未来の都市像を見通すのは極めて難しい。当然ながら従来のトレンド分析などは全く通用しない状況にある。
このような中、NSRIではスペキュラティブ(思弁的)なメソッドを取り入れた前衛的なプランニング手法によって将来の都市ビジョンを構想し、実験的なプロトタイピングの適用による仮説検証(PoC)を繰り返しながら、有効な施策を選択し、実装化を模索している。都市に新たなイノベーションを起こし、サステナブルな未来社会を創造していくことが使命である。