開催情報
第30回NSRIフォーラム
Prospects for Investment in Domestic Property Market after 2020
開催日:2015年09月29日(火)
開催時間:15:00~17:00
会場:NSRIホール(東京都千代田区)
定員:100名
過剰となった資本はグローバルに「地理的拡張」を続けるとされています。資本係数の高い国ほど利益率が低くなるために、資本は資本係数の低い国に移動してしまい、資本係数の高い国においては海外からのクロスボーダー投資や国内民間建設不動産投資が減少すると考えられています。
足元では、大胆な金融緩和や拡張的な財政政策により国内建設不動産投資は急増しています。さらには2020年に予定されている東京オリンピック・パラリンピック開催による国内建設不動産投資の押上げ効果も期待されており、実質成長率見通しは下方修正されたものの、当面の国内建設不動産投資は増加すると予測されています。
一方で2020年以降は少子高齢化に伴う労働人口の減少等による国内建設不動産需要の減少が予想されており、2020年以降の建設不動産投資のあり方が問われています。金融緩和の拡大により金融資産への投資が実物資産への投資を押しのけるように増加する傾向があるとされています。市場は短期的で流動性の高い資産を好むので建設不動産のような現物資産への投資が後回しになり、金融緩和は短期的な投資押し上げ効果は期待できても、持続的な建設不動産需要の増加に寄与しにくいとされています。
2020年までのプレ期に長期主義の視点で、持続性のある建設不動産投資環境を整備しておくことは、ポスト期の持続的な建設不動産需要増に寄与すると考えられます。
クロスボーダー投資をはじめとして建設不動産需要の増加に成功している、英国ロンドン・シンガポール等の事例分析を通して、2020年以降の建設不動産市場の活性化の方法を考えます。(ファシリテータ:小路 直彦)
国立シンガポール大学環境設計学部教授(不動産経済学)
1984年オーストラリア・ニューカッスル大学卒業、1989年シンガポール大学とシドニー大学で博士号取得。
専門は不動産と経済の相互作用に関する不動産経済学。
元ゴールドマン・サックス証券株式会社投資銀行部門マネージング・ディレクター
1988年 サンフランシスコ州立大学卒
1988年~93年 CSファースト・ボストン証券会社東京支店
1993年~2015年2月 ゴールドマン・サックス証券会社 東京支店、株式調査部、経営管理室長等を経て、投資銀行部門マネージング・ディレクター。
投資銀行部門にて不動産・住宅・建設セクター営業統括。
2005年~07年 株式会社フジタ社外取締役
国土交通省委員、内閣府総合規制改革会議委員等を歴任
日建設計執行役員コストマネジメントグループ代表 兼 工務部長
NSRIホール(東京都千代田区飯田橋2-7-5 明治安田生命飯田橋ビル2階)
麹町飯田橋郵便局隣・目白通り沿い
・JR飯田橋駅 東口 徒歩7分
・東京メトロ 飯田橋駅 A5番出口 徒歩3分
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