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 第36回NSRI都市・環境フォーラム
地域おこし日本橋 架橋100年を前に 振り向くと未来が見える

2010年12月17日(金)
NSRIホール
講師:中村胤夫氏(名橋「日本橋」保存会 会長、三越 特別顧問)

 

~振り向くと未来が見える!~
日本橋のあゆみ
1. 日本橋の生いたち
2. 日本橋の名前の由来
3. 熈代(きだい)勝覧(しょうらん)にみる日本橋の繁栄
4. 石橋をつくった人たち
5. 大震災がもたらしたもの
よみがえる日本橋 
1. 名橋「日本橋」保存会の活動
2. 日本橋再生プロジェクト
3. ECO・EDO日本橋運動
4. 毎日が祭だ!
よみがえれ日本橋
1. 日本橋(石橋)架橋100年の意義
2. 日本橋クリーニングプロジェクト
3. 未来の江戸をつくろう
フリーディスカッション                           

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 大変長らくお待たせいたしました。ただいまから第36回都市・環境フォーラムを開催させていただきます。本日は、暮れのお忙しい中、お越しくださいまして、まことにありがとうございます。
本日のご案内役は、私、広報室の谷礼子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、本日のフォーラムは、ご案内のとおり、名橋「日本橋」保存会会長でいらっしゃる中村胤夫先生からお話をいただきます。 本日は、『地域おこし日本橋 架橋100年を前に』と題してご講演をいただきます。
中村先生は、三越の代表取締役社長、そして代表取締役会長を経て、現在は特別顧問でいらっしゃいます。 本日は、皆様よくご存じの日本橋について、その名前の由来、そしてまたその歴史、そして今なぜ日本橋が注目されているのかなどについてお話をいただけるものと思います。
 それでは、早速、ご講演に移らせていただきます。皆様、盛大な拍手をもって先生をお迎えください。(拍手)
先生、よろしくお願いいたします。

中村 ご紹介を戴きました、名橋「日本橋」保存会会長の中村と申します。一昨日、グリーンライトプロジェクトと称しまして三井本館と日本銀行の通りで点灯セレモニーを行いました。大変寒く風邪をひいてしまいました。お聞き苦しい点はご容赦下さいませ。



日本橋のあゆみ

 本日は日本橋物語をお話させて戴きます。なじみ深い方もいらっしゃると思いますがおさらいの意味でお時間を頂戴できればと思います。 
来年2011年が石の橋になってちょうど100年でございます。架橋100年ということで、「日本橋」のあり方やイベントについてもいろいろ考えている最中でございます。
この節目にお話をさせて戴く機会を設けて下さいまして、私共も日本橋の住民にとりましても大変ありがたいと思っております。まずは日本橋の歩みについて。ご存知の方も多いと思いますが、今から407年前の慶長8年(1603年)、徳川家康が征夷大将軍として江戸に幕府を開いた年に、日本橋は架橋されました。それ以前の江戸は、15世紀の中ごろ、江戸氏の館跡に太田道灌が築城し、その後は北条氏が治めておりました。
天正18年(1590年)、家康が江戸に入国した際、当時、豊島の洲崎と呼ばれておりましたアシの原っぱと沼地を埋め立て、現在の京橋・銀座地区が誕生いたしました。両地区の誕生により江戸は南北に長くなり、南と北をつなぐ橋として「日本橋」が架けられたたという事でございます。
また慶長9年(1604年)に、日本橋が、東海道、中仙道、日光街道、奥州街道、甲州街道、いわゆる五街道の全国里程の元標に定められ、一里塚の起点となりました。


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