谷 大変長らくお待たせいたしました。ただいまから第60回NSRI都市・環境フォーラムを開催させていただきます。本日は、おかげさまをもちまして、都市経営フォ-ラムから数えまして300回目を迎えます。伊藤先生を初め皆様方のご支援をいただきまして、心から感謝申し上げます。また、本日は大勢の方においでいただきまして、まことにありがとうございます。
本日のご案内役は、私、広報室の谷礼子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、本日のフォーラムは、ご案内のとおり、早稲田大学特命教授でいらっしゃる伊藤滋先生にお話をいただきます。本日は、『高齢社会をむかえた東京23区の将来─人口と建物の関係から見て─』と題して、ご講演をいただきます。伊藤先生のプロフィールはお手元のレジュメのとおりでございます。
この後早速、先生にご講演をいただきますが、その前に1つお知らせをさせていただきます。冒頭でも申し上げましたとおり、本日で300回目を迎えますので、先生のご講演の後、弊社役員よりご挨拶をさせていただきたいと存じます。そして、大変簡単ではございますけれども、ワインなども準備しておりますので、お時間のある方はどうぞ。
それでは早速、先生にご講演をいただきたいと存じます。皆様、大きな拍手で先生をお迎えください。(拍手)
伊藤 相変わらずの伊藤です。今日の資料は実はすさまじい量がありますが、先ほど日建さんに聞いたら全部ホームページに載りますから、どうぞ自由に使ってください。
(図1)
「超高齢社会をむかえた東京23区」とありますので、超高齢からいきましょう。2年ぐらい前に、国交省の国土政策局がある報告書をつくりました。その報告書を僕のところに3月11日の12時に国交省の人が持ってきた。これは、政治家の夢物語とか甘い将来像を抜きにして、ただ、役人が現実データを突き詰めていくとこういうことになるという報告書です。
2050年の日本がどうなるかという長期展望で、中をあけて読みますと、みんな暗い話ばかりです。楽しい数字は1つもない。その中に、一番最後にこういう表があります。
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