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第41回NSRI都市・環境フォーラム
朽ちるインフラ-忍び寄るもう一つの危機-

2011年5月18日(水)
NSRIホール
講師:根本 祐二 氏(東洋大学経済学部教授)

 



今年から3年後の2014年は、東京オリンピックが開催された1964年から数えて50年になる。学校や橋など当時整備された社会資本は、今いっせいに更新投資の時期を迎えている。老朽化した社会資本の更新を怠るといずれは崩壊する。学校、庁舎などの建築物は倒壊する。橋は落ちる。上水道管は破裂する。老朽化は確実に起きるが、その対策がほとんど考慮されていない。財源がほとんど確保されておらず、圧倒的多数の人が危機感を抱いていない。こうしたインフラ崩壊の危機の実情、国民として民間として何が可能なのかを探る。


  1 崩壊寸前の社会資本
   ―荒廃するアメリカ、日米の対比、抵抗の理由

  2 更新投資の量的推計
   ―PFI推進委員会での資産、東洋大学ソフト、財政分析等研究会ソフト

  3 自治体のマネジメントの動き
   ―狛江市、藤沢市、宮代町、他自治体との比較

  4 崩壊させいない知恵
   ―バランスシート改革の必要性、統廃合・多機能化・インフラマネジメント・超寿命化・広域連携・
    不動産有効活用・規律ある資金調達

  5 進め方の知恵
   ―客観的な情報把握、一元的なマネジメント体制、PDCAサイクルと第三者委員会、市民参加、
    民間提案


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 大変長らくお待たせいたしました。ただいまから第41回都市・環境フォーラムを始めさせていただきます。本日はお忙しい中、また、気候がよくなりましたが、お暑い中、お越しくださいまして、まことにありがとうございます。
本日のご案内役は、私、広報室の谷礼子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、本日のフォーラムは、ご案内のとおり、東洋大学経済学部教授でいらっしゃる根本祐二先生にお越しいただきました。本日は、『インフラ崩壊』と題してご講演をいただきます。
根本先生につきましては、お手元の資料のとおり、日本開発銀行、現在の日本政策投資銀行に入行され、その後、地域企画部長を経られまして、2006年に東洋大学の経済学部教授にご就任されました。2008年からは同大学のPPP研究センターのセンター長も兼務されていらっしゃいます。
根本先生といえば公民連携分野の第一人者でいらっしゃることは皆様よくご存じのとおりでございます。実は、このフォーラムでも2007年6月に、「公民連携を広げる知恵」と題してご講演をいただいています。
『インフラ崩壊』は、社会資本の老朽化はもちろんのことでございますが、ことし3月に起こりました地震のような災害によってももたらされます。
本日は、日本が抱える問題点とその解決方法などについて具体的な方法をお話しいただけるものと楽しみにしております。
それでは早速、先生にご講演をいただきたいと存じます。皆様、大きな拍手で先生をお迎えください。(拍手)

根本 ご紹介いただきました東洋大学の根本です。こんにちは。
熱心にご質問いただく会だと記憶しておりますので、是非、後ほどご質問を下さい。
資料の中に、『朽ちるインフラ』という本のチラシがあります。まだ出版はされていませんが、再来週、本屋に並ぶということでございますので、是非お買い求めいただけるとありがたいなと思います。


 


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