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(図31)

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは和諧号という新幹線です。日本の新幹線にもヨーロッパの新幹線にも似ていますが、ほとんど直線を走っていますから、日本の新幹線よりも揺れないと感じました。リニアモーターカーが上海の飛行場から上海の東の端までありますが、普通の新幹線が350キロぐらいまでは出せるようになってまいりましたので、必ずしもリニアモーターカーでなくてもこの新幹線で中国を全部カバーする方向に変わってきておりますし、これができれば中国の西のほうまでかなり短時間で行ける。飛行機に乗るよりも定時性が高いので、非常に将来性があると思います。ただ、運賃が高いので、まだ乗客が足りないという場所もあります。ここから先は経済発展とともに変わっていくと思います。
(図32)
深センは、いらっしゃった方はご存知でしょうけれども、もう香港以上の町に変わっております。これは深センの駅です。
(図33)
これが駅をおりたところの風景です。これはマンションです。これはオフィスビルです。中国で香港を除いて一番所得が高い町にふさわしい町並みになっております。
(図34)

 

 

 

 

 

 

 

 

これが中心街にある東京ミッドタウンのような複合開発で、この部分がブランドショップが入っている商業ゾーンです。ここの3階か4階に、人工のアイススケートリンクもあります。珠江デルタ地帯ですから、香港に近くて、夏は非常に暑いし、冬でもそんなに寒くない場所ですが、この近代的な建物が東京ミッドタウンのように建っておりました。
(図35)
高級ホテルの5つ星や4つ星の数は日本をしのいでおります。高級ホテルのハイアットホテルがこの高層ビルの上層階に入っていますけれども、そこからの眺望はこういう具合です。
(図36)
珠江デルタ経済圏に隣接して、中国本土のほかに特別経済地域としての香港とマカオがあります。香港は深セン以上の経済都市で、中国本土と外国の資本主義国家との仲立ちを果たす役割も担っています。香港の金融機関が華僑や外国資本との提携の仲介をしたり、直接の投資家となったりしている。中国の共産資本主義と言われているその資本主義の部分を支えているノウハウは、香港やシンガポールの華僑が数十年来対応できていますので、中国の強みは、国内は共産主義で締め上げて、それ以外の国とは自由主義的な発想でつき合えることです。
マカオは今や世界一の売り上げを誇るカジノ観光都市になりました。もともとアメリカのラスベガスに大きなお金を賭けてくれたのも中国人でしたが、ラスベガスに行かなくてもマカオあるいはシンガポールにいいギャンブル場ができたので、アメリカまで行かなくなったということだと思います。マカオは世界一の売り上げを誇るカジノ観光都市で、シンガポールにはカジノは2カ所しかないんですが、2カ所でも2位です。いかに中国人がギャンブル好きであるかということとともに、消費力がすごいかということです。日本も好き嫌いはありますけれども、私たちが生きている間にはどこかにカジノができると思います。九州か沖縄か東京か。中国人がどっと来れば、日本のその場所が世界の4位あるいは3位になると思います。ラスベガスまで行く必要がなくなりますから。日本経済の停滞を回復したければ、是非やったほうがいいと思います。
私は、どのカジノにも行きましたが、個人的にカジノで負けた金額の総トータルは2万円ぐらいです。別にカジノが好きなわけではありませんけれども、カジノが好きな方がいらっしゃるのであれば、禁止するよりはつくったほうがいいでしょう。あれだけパチンコ屋があるのに何故カジノをつくらないか。もったいないですね。需要創造型の装置産業としては世界の観光客も含めて非常に効用がありますから、20年、30年単位でいえば実現すると思います。そういう雰囲気に世の中は変わりつつあります。
(図37)
北京です。これは2010年に行った時の写真です。2010年の前は2005年に行きました。5年ぐらいで物すごく変わりました。地下鉄もできましたので、漢字が読める方は地下鉄を利用できる。日本と同じようにカードでもいい。ヨーロッパよりも機械が新しいですから、余りミスしません。北京のほとんどの名所は地下鉄で行けます。日本円にすれば物すごく安いですから、北京の観光は、昔は英語が通じないタクシーを利用しないとできなかったので大変でしたが、町もきれいになったし、地下鉄はあるしということで、非常にしやすくなりました。





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