モビリティ革命でまちの魅力を高める



自動運転やMaaS(Mobility as a Service)といったモビリティ技術の革新、いわゆるモビリティ革命が注目されています。モビリティ革命によって、人々の移動と暮らしが大きく進化することが期待されています。「まち」は、人々が住み、活動し、憩い、移動する「場」で形成されています。また、その「場」同士は相互につながることで、人々の暮らしを便利にしています。

私たちは、モビリティ革命を、単に“未来の乗り物をまちなかに走らせること”と捉えるのではなく、まちの「場」の魅力を高めるための「装置」として捉え、未来モビリティと一緒にまちのカタチを、魅力的ものに進化させていくこと最終目標としています。

 

⌘ 移動空間が、まちを知り、コミュニティを醸成する場へ

今まで、移動空間である道路は、単なる“交通を処理”するための場でしかありませんでした。しかし、最近では、道路はまちの景観を創り、地域のコミュニティを形成する場としての機能が再認識されています。

自動運転・MaaSにより、人々の移動の仕方は大きく変わることと予想されます。例えば、自動運転により、人々は運転操作への注意が不要になる代わりに、車内で映画をみるだけでなく、まちの景色を楽しむ機会を得ることになるでしょう。これによって、まちを知り、新たな来訪が促され、人々で賑わうまちの再生を取り戻すことができます。また、まちが“観られるもの”と認識されるようになることで、商業主や住民は、自分のまちを魅力的に見せる工夫を競うようになるかもしれません。

モビリティ革命は、単なる移動手段でなく、まちの魅力を発見する装置と捉え、まちのために活用する姿勢を打ち出すことが大事だと考えます。


 

⌘ 魅力的なまちに造り替えるチャンスが到来

今の都市空間の大部分は、交通インフラ(道路や駐車場、交通ターミナル等)で占拠されています。これは、1960年代以降に急激に進んだ自動車の普及に対応した結果です。自動車でのアクセスを便利にするため、まちには駐車場や広い車道で積極的に整備され、無機質な空間に変貌していきました。

しかし、自動運転やMaaSにより、“車両をまちなかの駐車場に停めて、〇〇をする”という行動がなくなることが予想されます。通過交通をまちなかに入れない交通制御も自動で簡単にできるようになると言われています。それによって、今まで自動車のために整備してきた広い幅員の道路や駐車場は不要になり、人々が集い・憩う空間へと再整備することが期待されます。それによって、まちの魅力を高まり、地域経済の好循環を生み出すことになるでしょう。

大切なことは、モビリティ革命で可能になる、新しいまちなかのカタチを工夫すること、これこそが、私たちモビまち研が考える未来のモビリティ社会のまちづくりです。

私たちと、新しいモビリティ社会のまちづくりを、一緒に考えませんか?


⌘ モビまち研が考えた未来モビリティとまちの姿

■まちのメインストリートのイノベーションイメージ

 

■駅前広場のイノベーションイメージ

 

■公園のイノベーションイメージ