2016年03月03日

「第13回クラスノヤルスク経済フォーラム」にて、
クラスノヤルスク市のスマート化への取り組みを紹介しました。

2016年2月18~20日に、ロシア連邦のクラスノヤルスク市で開催された「第13回クラスノヤルスク経済フォーラム」において、クラスノヤルスク市をはじめ、イルクーツク市、トムスク市、ノヴォシビルスク市などシベリア地方の主要都市の市長が参加したラウンドテーブル「NEW TOWN PLANNING POLICY」にて、日建設計総合研究所の石川貴之上席研究員が「クラスノヤルスク市のスマートシティ化への取り組み」についてプレゼンテーションを行い、ロシアの都市政策における都市のスマート化の重要性について交流を行いました。

クラスノヤルスク市のスマートシティ化への取り組みは、昨年の同フォーラムにおいてクラスノヤルスク市、大手ディベロッパーであるモノリットホールディング社、シベリア連邦大学と日建設計の4社で同市のスマートシティ計画関連業務受託の合意書を締結し、以降約1年をかけて、日建設計総合研究所にてスマートシティガイドラインの策定を進めてきたものです。

同フォーラムでの紹介に先立ち、シベリア連邦大学にて、日建設計総合研究所の山村真司上席研究員から市、大学、ディベロッパー等関係者に対して、スマートシティガイドライン計画の最終報告を行いました。活発な意見交換後、クラスノヤルスク市のAkbulatov市長からも今後、さらに都市のスマート化への取り組みを推進することが表明されました。

クラスノヤルスク市のスマートシティ形成事業(都市のスマート化とモノリットホールディング社の集合住宅プロジェクトである「Preobrazhenskii」が対象)は、国土交通省とロシア連邦の建設・住宅公営事業省が所管する日露都市環境問題作業部会で日露両国が支援するフラッグシップ事業にも特定されているプロジェクトの一つであり、国家として資源依存から脱却した「環境に優しいまちづくり」を推進していくことが命題となっているロシアにおけるスマートシティのモデルとなることが期待されています。