Sakurai Atsushi
専門は何かと問われ、名刺を見ると資格は河川、入社以来の業務は、水管理、水環境、地球環境、最近は低炭素都市づくり・・。結びつきのキーワードは都市×環境でした。東日本大震災以来、この都市と環境の関係が大きく変わりつつあります。都市にとって環境は、恵みであり、資源であり、脅威です。付き合い方の作法を間違えると、その見返りは大きく、失ったものを取り戻すことは困難を極めます。地震と津波に関して言えば、今までは土木の力で抑えることが出来たものが“想定外”という言葉に置き換えられて、あらためてその脅威との付き合い方を模索しているのが現実です。“想定外”を“想定内”として対処を図るには、限られた予算、地域の制約、予測の限界等を踏まえた熟慮が必要となります。この熟慮の一部にでも、専門の分野で貢献できればと思う次第です。