NO.100 NSRIは今年10周年を迎えます

2016年03月31日

VIEW

NSRIのニューズレター「VIEW」は、88号より各グループの取組み・サービスについてシリーズで紹介して参りましたが、
今号は100号という節目にあたり、今年10周年を迎えるNSRIの様々な取り組み、イベントについてご紹介いたします。

巻頭言 安昌寿

NSRIは2006年に日建グループ内の都市計画や環境計画の調査・研究のエキスパートを統合する形で設立されました。

十年一昔……

自民党政治の岩盤が崩れ、国民のばくとした期待を背負った民主党政権が誕生した。しかし長い経済の低迷が続き、気候変動も激化の傾向を強める中、日本は世界一の高齢化社会に突入し、近隣国との関係も緊張の度を加えていった。そして折悪しく東日本大震災に国の存立が根元から揺さぶられる中、政権はもろくも瓦解、安倍自民党内閣がその後を襲いまれな長期政権となった。

一方その間、日本は二度にわたってオリンピックの東京誘致を試み、一度は失敗しそして二度目に成功した。都市空間の変貌に少し拍車がかかるが開催の2020年にはもう4年を残すだけ。身の回りではNSRIが最初にオフィスを構えた東京駅八重洲口の鉃鋼ビルはその後ひとまわりもふたまわりも大きく建て替えられ、今春オープンした。

NSRI設立から10年の歳月を経て、設立時の不安は克服できたか? 一人一人の心の中に熱く宿っていたビジョンに少しでも近づいているか? 惜しまぬ支援を続けてくれているクライアントや行政機関、社会の期待に十分応えられているか?

自問を繰り返しつつ、NSRIは次の10年に挑みます。
 

10周年記念事業のお知らせ

NSRI(Nikken Sekkei Research Institute : 日建設計総合研究所)は、本年2016年に設立10周年を迎えるに当たり、以下の3つの10周年記念事業を中心に、これまでの私たちの研究成果や日頃の活動をさらに多くの方々に知って頂くと共に、新しい研究交流の輪を拡げることを企画しています。

タブロイドマガジン『P104』

NSRIのコーポレート・ビジョンである“passion for sustainable cities” をテーマとしたタブロイドマガジン『P104』(ぴーいちまるよん)を、2016年3月に創刊しました。様々な専門領域がクロスオーバーするポイントから、都市・建築・環境のあり方を考え、異分野の方々にも興味をもって読んで頂けることをコンセプトにし、本年内に数号発刊する予定です。『P104』は、異分野交流の巻頭インタビュー、NSRIフォーラムのアーカイブ、NSRI研究員の知られざる一面等で毎回紙面を構成する予定にしています。
第1号では、脳科学者の中野信子さんが巻頭インタビューを飾ります。「脳」の働きという視点から、都市のことや東京のことを私たちとは全く違った興味深い観点から語っていただきました。また、1988年にスタートしたNSRIフォーラム(旧 都市経営フォーラム)のアーカイブでは、300回を超える講演録の中から、都市計画家である伊藤滋氏の第1回レクチャー「都市経営序論」の一部を掲載しました。現在の東京の姿を重ね合わせてみると、時代を超えた先見性に満ちた問いかけに驚かれる方も多いかと思います。
その他、NSRIのニュースや研究員の紹介など、仕事の中では、あまり見えない弊社の裏側もお見せする予定です。
なお、第2号は、2016年6月発行予定です。
 

タブロイドマガジン『P104』第1号

タブロイドマガジン『P104』第1号

企画展

2016年10月~12月(詳細会期は未定)の約2か月間の予定で、日建設計東京ビル1Fギャラリーにて、NSRIの研究成果や活動に関する企画展を開催いたします。関係各方面とのコラボレーションのもと、専門領域に拘らない萌芽的研究をインタラクティブに提案したいと考えています。
皆様にNSRIの活動を知っていただくと共に、蓄積した「知」を社会に還元し、新たな研究領域・プロジェクトについて、ご議論いただくきっかけとなればと考えています。

PechaKucha (ぺちゃくちゃ)イベント

2016年10月4日に、PechaKuchaトークイベントと10周年記念パーティを催します。PechaKuchaとは、建築家であるアストリッド・クライン氏とマーク・ダイサム氏によって考案されたプレゼンテーションイベントです。本イベントは、PechaKucha本部の公式サポートを受け、日建設計東京ビルにて開催いたします。
建築家やクリエイターのみならず、内外の科学者、社会の変革者などをプレゼンターにお招きして、都市のこれからについてのアイデアを語ってもらいます。ライブな場で様々な視点からの都市に関する議論を共有し、新しい繋がりをつくって“passion for sustainable cities”に向けての新たな歩みの契機にしていきたいと考えています。

また、私たちの活動をタイムリーに皆様にお伝えできるよう、10周年記念事業のfacebook専用アカウントを立ち上げました。随時情報発信してまいりますので、ぜひご覧ください。

 https://www.facebook.com/nsri.p104
 

NSRI 10周年イベントSNSページ

NSRI 10周年イベントSNSページ