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(図159)
 公園なんかもこういう公園です。ホームレスの人を追い払うと、あとはホモの人が集まるまちになっているらしいです。これをもっと活用しないともったいないと思うんです。
(図160)

 

 

 

 

 

こういうふうににしたらどうか。ビアフェスタのようなものをやらないのかと、アサヒビールさんなんかにいうんですが、「近所の飲食業にビールを納めているからな」という話になるんです。そういう問題ではないと思うんです。一応ビアフェスタをやろうとなっていたんですけれども、震災で、来年からにしようという話になっています。
(図161) 

 

 

 

 

 

隅田川沿いなんかは夕日がすごくきれいですね。
(図162)
資産がすごくもったいないと思うんです。こういうふうになったりしないのとか。
まちって、もっと楽しいものじゃないかなと思います。
(図163)
博多に行ったら屋台があってすごく楽しい。博多に行って百貨店に行きたいという人は東京から行く人では珍しいと思います。
(図164)
スカイツリーの見えるところに高架下がずっとありますが今は、石原さんではないけど、本当に汚いだけだなと思います。自動販売機がおかれていますが、大体1台、1万5000円~2万円稼ぐんですね。3台置いておくと6万円や7万円、何もせずに稼ぐんです。年間になると70~80万円です。だから、そこらじゅうにあるんです。
(図165)

 

 

 

 

 

 そこをこういうふうにならないかと考えています。
(図166)
 

 

 

 

 


何でこういうふうに考えないのか。これは考えようかということになっているようですけれども、ならないのかと思います。
(図167)
僕は大衆娯楽が好きなものですから、銭湯があったり、演歌があったり、カラオケがあったりする大衆娯楽センターみたいなものが欲しいなと思っています。この話を芸能プロダクション、ナベプロやホリプロなどのいろいろな人に話をしたら、自分のところの一番売り出している歌手に1曲だけだったら1年に1回歌わせられるよということでした。そうすると、東京でしかできないことができるのかなと思ったりもします。
(図168)
 「このまちにくらしたいうずるまち」は10年ほど前に書いた本のタイトルです。うちの若い人たちが中心に、日本製の日本のまちはないのかというので、考えました。
(図169)
 「観光地」でなく「感幸地」みたいなものがないのかなと考えたりしています。
(図170)
 東京にいますとスピードがはやく、えらく無機質です。もっとのんびりと、「こんにちは」といいながら暮らしているほうが、どんどん物を消費して暮らしているより豊かなのではないか。豊かさって何なのかいうことが今回の震災ではつくづくと考えさせられました。
(図171)
大阪に、よく書いてありました。「1回笑うと1回若くなる」「1回怒ると1回年をとる」「1歩歩くと1つ筋肉がつく」。歩くまち、歩けるまちはすごくいいなと思います。
(図172)
 五感の満足感がすごく少ない東京になっているなと思います。
(図173)
 私が総じて話してきたことですが、1億、10億という数字ではなくて、1という単位、最小の単位から物を考えたい。そう考えるべきだろうということをこのごろすごく強く感じています。
(図174)
 今まで、自分の暮らしもそうですが、身の丈に合わない、大き過ぎる、そんな感じがすごくします。
(図175)
 仕事をしていて、本当にいいなと思うのは、いろいろな友人ができることです。また会いたいし、また集まりたいし、また歩きたいしという、この「また」を大切にして仕事をしていきたいなと考えています。私と同じ年のカリフォルニア大学の2世の友人が、地震のことで電話をくれました。「何している? まだ仕事しているのか」というわけです。「仕事をしている」といったら「おまえは、あと何日生きるつもりだ」といわれた。「まだ、仕事しているのか、ばか」といわれた。アメリカ人で69歳になって仕事をしているというのは信じられないそうです。
(図176)
 生きていてありがたいな、よかったなということを本当に実感として思えるように、あと、残りは生きたいなと思っています。
(図178)
 ということであります。(拍手)

 

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