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(図92)

 

 

 

 

 

 こういうものを計画させてもらった。いつも一緒なんです。お金使わないで楽しいことないのと。3人に1人がお金を使えば成り立つような施設って、きっとあるんだろうと思っています。
(図93)
仕事をして急に仲よくなる人が結構います。30年ぐらい前から、阪神グループの会長だった三枝輝行さんという人と非常に仲よくなりました。梅田の阪神百貨店の6階に約600坪の松下電器さんのショールームがありました。これも、松下幸之助さんが決めた場所だから、本当は要らないんだけど出ないというんです。本当は要らないのに出ないって、おかしいじゃないか。阪神百貨店も出てほしいんです。それをいいに行きました。本当に出たいなら出たらどうですかとか、いろいろいいました。それで出てもらいました。その600坪をどうするか。13年ぐらい前でしたが、物を売るのはやめて情報を提供する、サービスを提供する場所にしたらどうか。サービスの柱にするのが美容と健康。ターゲットは女性にしたらどうですかというので、リラクシアという足つぼのマッサージや美顔、全身マッサージ、ネイル、そういうものを集めた600坪を6階につくらせてもらいました。これは未だ満員です。
(図94)
サンストリートを見られるといろいろな方がおいでになります。小田急さんの社長さんと突然会おうということになりました。小田急海老名駅前に1万3000坪あって、真ん中に市の公園があります。ここを考えませんかということです。自動車を置いてあるところは市の公園です。
(図95)

 

 

 

 

 

 これをこういうふうにしたんです。3000坪の市の公園と小田急さんの商業施設が一体になっている。一体になっているというのはここを通ってまちに帰れる。生活者の視点に立って物を考えたらいかがでしょうかということを、このとき亀井さん市長にお話をしたら、大賛成されました。「おれの政治生命をかけてやるぞ」という人でした。「これができなかったら市長をやめよう」と言っていました。
今、日本に「おれに任せろ。おれが責任をとる」という会社の人はすごく少ないんですね。「どうなっているの。だれが責任とるの」というのばかりだと僕は思えてならないんですね。このときはそういう人に出会いまして、この人のためならこっちもやってやろうと思うんですね。
先ほどの徳島のボードウォークのときも、川を毎日のように清掃している中村さんという人がおられて、「おまえの案は賛成だから、おれは100回でも市役所に掛け合うよ」といってくれた。その人が実は一番功労者だと思うんです。毎日のように役所に行ってやるぞといってくれました。またその人は、余談ですが、1億円の宝くじが2回当たったという恐ろしい人です。(笑)そういう人が出てくるときに仕事でうまいこといくんですね。仕事というのは、こちらの情熱もあるんですが、向こうに情熱がなかったらうまくいくことはないと思います。そういうことで、そのたびにいろいろな人と出会って、人生を楽しくする糧になっています。
(図96)
これは一体になっているという図です。これが市の公園です。約3000坪です。この周りが小田急さんの開発です。
(図97)
これは市のほうの公園です。
(図98)
ワタウチさんという副社長がおられて、どこかで出会ったら、おもしろいやつやなといわれた。これは南海の難波駅です。こちらはなんばパークス。この間の通りが何も考えられていなかったんです。これは、なんばCITYというショッピンクセンターにつながっています。これはもったいない。
(図99)

 

 

 

 

 

 結果的にはこういうふうになったんですね。横の歩くところを裏ではなくて表にしよう。ここに電車が走っていて、最終的にはカーニバルモールをつくらせてもらった。

 


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