
長期休暇を利用し、東海道・山陽新幹線、西九州新幹線などを乗り継いで、九州地方(佐賀県、長崎県など)を旅しました。様々なまちを周遊し、自然と地形、歴史・文化資源など、その地域ならではの雰囲気を感じることができました。特に印象に残った武雄温泉駅の武雄市図書館と長崎市の軍艦島(正式名:端島)についてご紹介します。
市民の憩いの場、武雄市図書館
JR佐世保線の武雄温泉駅は、2022年9月23日に西九州新幹線の部分開業により、新幹線駅にもなった駅です。武雄のまちには、1300年以上の歴史を誇る武雄温泉、武雄神社など、歴史・文化資源の集積があり、日本らしい風情が各所に残っています。その武雄温泉駅から徒歩15分程の場所に武雄市図書館は立地しています。
武雄市図書館は、2013年4月からカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となって運営しており、図書館の中にはスターバックスコーヒーが併設されています。図書館のカフェ併設は今となってはさほど珍しくないかもしれませんが、当時は大きな話題となっていました。テレビに映る、開放的な空間に並ぶ書架のスケールが圧巻で、市民の皆さんがカフェでコーヒーを飲みながら読書している姿も印象的でした。図書館の横にはこども図書館も併設され、子供から大人まで一日中、書物にふれあいながら過ごすことができます。
ゆったりとした空間の中で読書できる環境が、過密都市に住んでいる私にはとても羨ましく、今回体験することができてとても優雅な時間を過ごせました。武雄温泉は歴史・文化、自然資源が豊かで元から魅力の高いまちですが、市民の憩いの場として機能している武雄市図書館の存在がまちの魅力を一段と高めていると感じました。
武雄市図書館は、2013年4月からカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となって運営しており、図書館の中にはスターバックスコーヒーが併設されています。図書館のカフェ併設は今となってはさほど珍しくないかもしれませんが、当時は大きな話題となっていました。テレビに映る、開放的な空間に並ぶ書架のスケールが圧巻で、市民の皆さんがカフェでコーヒーを飲みながら読書している姿も印象的でした。図書館の横にはこども図書館も併設され、子供から大人まで一日中、書物にふれあいながら過ごすことができます。
ゆったりとした空間の中で読書できる環境が、過密都市に住んでいる私にはとても羨ましく、今回体験することができてとても優雅な時間を過ごせました。武雄温泉は歴史・文化、自然資源が豊かで元から魅力の高いまちですが、市民の憩いの場として機能している武雄市図書館の存在がまちの魅力を一段と高めていると感じました。

栄枯盛衰の歴史を想起させる軍艦島
長崎では、念願の軍艦島に上陸することができました。軍艦島は近代産業化を支えた功績が認められ、「明治日本の産業革命遺産」の一部として、世界文化遺産に登録されています。面積約6.3haのこの小さな人工島は、「住む」「働く」「遊ぶ」がぎゅっと詰まっており、1960年代までの全盛期には最大5千人以上の人が、「家電三種の神器」の揃った生活を送っていたそうです。1972年の石炭の採掘終了を契機に一斉に住民が島を離れ、今は廃墟の無人島になっています。
都市化が進み人口が急増した最先端のまちでも、産業がなくなった途端、急激に勢いを失って自然の世界に逆戻りする姿を目の当たりにして、なんともいえない複雑な気持ちになりました。それは遠くの小さな離島に限定した話ではなく、数十年後には日本列島の各所で起こる話になるかもしれません。軍艦島クルーズは都市における産業の重要性を再確認する良い機会となりました。
都市化が進み人口が急増した最先端のまちでも、産業がなくなった途端、急激に勢いを失って自然の世界に逆戻りする姿を目の当たりにして、なんともいえない複雑な気持ちになりました。それは遠くの小さな離島に限定した話ではなく、数十年後には日本列島の各所で起こる話になるかもしれません。軍艦島クルーズは都市における産業の重要性を再確認する良い機会となりました。
