社会学者であるクラーク教授は、『The City as an Entertainment Machine』の中で、広い意味での「アメニティ」の存在が、人々を都市に惹きつけ、都市の成長をドライブする鍵だと指摘しました。アメニティとは、美味しいと評判のレストランであり、新たな感覚と出会える美術館であり、心躍るイベントであり、新鮮な空気を吸える公園でもあります。
こうしたアメニティ群、そしてその消費を通じた多様な体験がどれだけ豊富に存在しているかが都市の魅力であり、それらは、そこに住む人・訪れる人、立地する企業・施設、個々の空間、歴史的文脈など様々な要素が複雑に絡み合うことで生まれます。
一方、昨今はデジタル化の進展やニューノーマルな住まい方、働き方が普及する中、人々がまちに求めるものも常に変化を続けています。
こうした中、それぞれのまちが持つ魅力を見つけ出し、また新たな魅力を生み出し続けるためには、まちが上手く機能するために現状の仕組みをリデザインすることが必要です。
ビッグデータやテクノロジーを駆使したまちの魅力の可視化や、新たな制度・システムの設計、その実現のための柔軟な体制の構築など、様々なまちの仕組みをリデザインしながら、魅力あふれるまちの実現を目指していきたいと考えています。