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官民連携 新たな研究分野など

建築・まちづくり分野におけるリスクマネジメントと保険

PPP・PFIグループでは、より良い官民連携の仕組みを構築するため、事業を行うにあたって生じるリスクのマネジメントや、まちづくりに関わる保険について和田氏と山下氏を招いて勉強会を行いました。

想定されるリスクに対してどのように備えるか、というリスクマネジメントの基本について以下のようにお話を伺いました。

1.リスクコントロール
損害発生の防止・発生頻度や規模を最小限にする
 例)病気や死亡リスクを軽減するために、規則正しい生活を心がける
2.リスクファイナンシング
損害による損失を被った場合の資金対策
 例)リスクの移転…保険への加入
   リスクの保有…損害発生時には自分で積み立てた資金でその損失を補填する

建築・まちづくりに関わるリスクとして思い浮かぶのは、火災や地震等の災害です。例えば、住宅購入後には火災保険で万一の場合に備える人が多いですが、その内容は個々に異なります。まずはリスクコントロールとして、建物構造や建物所在地を検討する必要があります。さらにリスクファイナンシングとして、保険に入ったり、資金を積み立てたりするのです。保険料は、対象物にかかるリスクの大きさによって変動します。所定の消火設備の設置やエコ設備(太陽光発電システム等)の設置によって保険料が割り引かれる場合もあり、機能と費用のバランスやリスク許容度も勘案して対策方法を決めることになります。

官民連携事業では、行政側と民間事業者がリスクを適切に分担して効率的な施設整備や運営を行う必要があります。昨今様々なスキームを組み合わせる複雑な事業を検討することも増えており、事業の中で生じうるリスク対応策が求められています。

人流計測や自動運転等の技術の進歩もあり、建築・まちづくり分野でも今後さらにリスクが複雑化・多様化することが想定されます。わたしたちはこれからも、リスクを軽減する策を練るだけでなく、関係者の適切なリスク分担を検討し、事業の推進に貢献していきたいと思います。
[講師]
3&F FAMILY OFFICE 株式会社
和田 大樹(わだ ひろき)氏
[講師]
3&F FAMILY OFFICE 株式会社
山下 晃平(やました こうへい)氏

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