
日建設計総合研究所(NSRI)では、社会課題解決のために自主的・戦略的に研究を行うことが出来る仕組み『自主研究』に取り組んでいます。その自主研究の中からピックアップしてご紹介する第12弾です。興味がある、協働したい、という方からのご連絡をお待ちしております。
ワーク・ライフスタイルの変化と新たなカーボンニュートラルへのアプローチ
コロナ禍以前の日常では、多くの人々が職場に通勤し、仕事とプライベートの場を明確に分けることが一般的でした。しかし、新型コロナ感染症の影響により、多くの企業がリモートワークを導入し、在宅勤務やワーケーションなどの新しい働き方が広がりつつあります。
この働き方の変化は、カーボンニュートラルへの取り組みにも影響を与えていると考えます。例えば、これまでの企業活動に伴うCO2排出量は、オフィス活動が主体でしたが、自然豊かな地方でのワーケーションや自宅での太陽光発電を活用した在宅勤務が増えることで多様化することも想定されます。さらに、地域の食材を積極的に利用したり、エコフレンドリーな移動手段を取り入れたりすることで、ワークとライフの組み合わせによるカーボンニュートラルの推進効果も期待されます。
私たちは、ワーク・ライフスタイルの変化とCO2排出量の関連性を理解し、環境に配慮した行動を促進することを目的として、取り組みを進めています。
この働き方の変化は、カーボンニュートラルへの取り組みにも影響を与えていると考えます。例えば、これまでの企業活動に伴うCO2排出量は、オフィス活動が主体でしたが、自然豊かな地方でのワーケーションや自宅での太陽光発電を活用した在宅勤務が増えることで多様化することも想定されます。さらに、地域の食材を積極的に利用したり、エコフレンドリーな移動手段を取り入れたりすることで、ワークとライフの組み合わせによるカーボンニュートラルの推進効果も期待されます。
私たちは、ワーク・ライフスタイルの変化とCO2排出量の関連性を理解し、環境に配慮した行動を促進することを目的として、取り組みを進めています。
活用するツールの主な機能
環境に配慮したワーク・ライフスタイルの促進に関する取り組みを進めるにあたって自社開発したツール(試行版)は、主に以下の2つの機能を持っています。
- 個々の仕事や生活の中での行動によるCO2排出量を可視化すること。
- 環境に配慮したワーク・ライフスタイルを促進すること。また、ウェブをベースとしたツールにすることで様々なシーンに応じて、設問など柔軟に対応できます。
ワーク・ライフスタイルを入力し、毎日のCO2排出量を可視化
STEP1:CO2排出量の算定
スケジュール、働く場所、移動手段、食事などの情報など詳細な情報を日々入力することにより、各行動に関連するCO2排出量とその合計(一日のCO2排出量)が算出されます。


STEP2:CO2排出量の可視化
設定したワークスタイルとライフスタイルに応じてCO2排出量を可視化することで、自身の行動に伴うCO2排出量の全体を把握できます。

環境に配慮した行動変容を促す
自身の行動に伴うCO2排出量をどのように減らすか、環境に配慮した行動変容を促すための改善ページに、改善行動を表示します。ランダムに表示される8つの改善行動から、毎日実行したい行動を選択すると、選択した数に応じてポイントを獲得できます。獲得したポイント(KAIZENポイント)は、企業内の活用に紐付けるなど、様々な活用法が考えられます。KAIZENポイントを提示・活用することによって、手軽に実践できる環境行動の促進に貢献したいと考えています。

今後の取り組みについて
仕事、住居、食事、移動など、ワーク・ライフスタイル全般のCO2排出量を定量化できるツール(試行版)を用いて、ワーケーションを推進している自治体や企業、教育コンテンツなどと連携し、本取組みに共感いただけるみなさんと積極的にコラボレーションしていきたいと考えています。