
昨年10月に韓国ソウルで開催されたMeTTA(Megacity Think Tank Alliance)に参加してきました。MeTTAとは、ソウル・北京・上海・シンガポール・パリ・バルセロナなど世界のメガシティの政府系シンクタンクや国際機関が一堂に会し、都市が抱える課題と取り組みを議論する貴重な場です。
今年で9回目を迎えた今回のテーマは「グローバルな転換期におけるメガシティの未来──持続可能・インクルーシブ・レジリエントな都市へ」。パリのイル・ド・フランス地域研究所による2050年までの土地利用をゼロ成長に抑える「Zero-Net Use」政策をはじめ、ハノイ・ホーチミンなど東南アジアの都市は持続可能な都市交通の整備、中国の諸都市は多様な社会階層の市民のQOL向上を意識したインクルーシブな政策展開がそれぞれ披露され、世界の都市政策の最前線が凝縮された刺激的な議論の場となりました。
Walkability Index: 世界都市の持続可能性を評価する指標へ

そうそうたる顔ぶれの中、日本の民間シンクタンクとして招聘され、参加した私たちが紹介したのが「Walkability Index」です。もともと不動産の周辺環境評価としてNSRIが開発した指標ですが、近年はTOD開発の効果測定やコンパクトシティ政策の評価、市民の健康指標として、活躍の場を着実に広げています。発表内容は多くの加盟都市から共感を得ることができました。
今後の展開
初参加ながら大きな手応えを感じた今回の経験は、Walkability Indexが世界共通の都市指標となる可能性を改めて確信させてくれるものでした。パリやソウルの研究機関からは共同研究の打診をいただき、ソウル市とは次回MeTTAでの成果報告を目指した共同研究がスタートしようとしています。次回のご報告では、世界各都市のWalkability Indexをお届けできるかもしれません。どうぞご期待ください。




