森田　昴

日本の地球温暖化対策は、1990年の地球温暖化防止行動計画から始まりました。私は温暖化Z世代として育ちましたが、以前は地球温暖化を自分事として考えられていませんでした。しかし、社会の発展に伴い、生活環境が向上した一方で、エネルギー消費量の増加や地球温暖化が顕著になっていることも事実です。この恩恵を無為に享受するのではなく、当事者意識を持ち地球に貢献したいと思い、建築設備・環境分野を志しました。 学生時代には、中規模ZEB施設を対象に、外気導入技術・温熱環境・建物運用に関する研究を行いました。その際に強く感じたことは、建物は人間のように同様のものは存在せず、地域・方位・外皮・設備・運用などの様々な要素が複雑に絡み合い、その建物の特性を形成しているということです。 2050年のカーボンニュートラルを実現するためには、新築のZEB化だけでなく、既存ストックを効率的に運用し、エネルギー削減を推進する必要があります。また、それによって室内環境が悪化しないように、ウェルネス・快適性に配慮することも重要です。建築設備・環境の視点から、お客様・建物のニーズに則した解決策をご提案できるよう、最大限ご助力させていただきます。