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私たちは、都市デザインと建築環境に関するエンジニアリングの融合のもと
「持続可能な社会の構築」を目指して活動しています。

鶴見 隆太

主任研究員

鶴見 隆太

Tsurumi Ryuta

専門分野

  • エネルギーマネジメント
  • カーボンニュートラル・GX

複雑化する都市の課題解決や新しい価値創出に対して、都市にまつわるさまざまなデータを活用することの重要性が高まっています。特に近年都市で利用できるデータが飛躍的に増えています。例えば、スマートフォンの位置情報もとにした人流データや、スマートメータの電力データ、人工衛星によるリモートセンシングデータ、位置情報付のSNSデータなど多岐にわたります。それらのデータを実際に「人間中心のまちづくり」の実現のために有効活用するためには、都市・建築に対する理解とデータサイエンスに関する知見の両方が必要です。
私は機械設備をバックボーンにしながら都市のカーボンニュートラルや都市緑化をややマクロな視点から、データサイエンス的なアプローチで支援することに取り組んでいます。特に人流や電力データなどの大規模データの分析/可視化や、都市・建築に関わる介入施策の効果検証/因果推論や探索的データ解析(EDA)を得意としています。また都市緑化のデータベース化や研究論文のメタ分析などを社外の仲間と取り組むなど、自らエビデンスやデータを作る側にまわることにも取り組んでいます。

役職
主任研究員
所属団体
日本建築学会
日本ヒートアイランド学会
空気調和・衛生工学会
出身大学
神戸大学工学部建築学科 卒業
東京工業大学大学院総合理工学研究科環境理工学創造専攻 修了
外部役職
東京大学空間情報科学センター 協力研究員

好きな都市や場所

「都市」のいいところ

「都市」にどのようなイメージがあるでしょうか?良いイメージも悪いイメージもあると思いますが、選好に関わらず世界の都市化はさらに進むことが予想されています。「都市」への集中に対する悪い面が取り上げられることが多いですが、良い面も多くあります。人口集中がおきると、規模や集積の経済による、生産性の向上や、人材交流による新しい知識の創出がおき、それがネットワーク効果でさらに強化されます。また環境面でも一般的に戸建よりも集合住宅の方が世帯あたりのエネルギー消費量は少なくなります。
個人的にも東京に来て多くの素晴らしい出会いがありました、エネルギーや環境に関するプロジェクトをしていると「都市」の悪い面ばかり目が行きますが、良い面にも大切にしたいと思う今日この頃です。

主な実績

  • 帯水層利用設備の設備シミュレーションを用いたエネルギー削減提案
  • 多拠点社有施設のカーボンニュートラルに向けてロードマップ作製
  • データセンターの低PUE化検討
  • 広場空間による効果の評価等に関する調査
  • ワークプレイスのKPI/KGI策定支援および評価
  • 3D都市モデルを用いたエネルギーマネジメントシステム開発
  • 第5世代地域冷暖房/熱源水ネットワークに関するシミュレーション
  • 天空熱源ヒートポンプシステムに関するシミュレーション
  • 自然言語処理を用いた建築空間評価
  • 自律移動環境計測システムの開発
  • トップライトを有する商業施設の温熱環境評価
  • 建築に関するアカデミックエビデンスの収集整理
  • Envi-metを用いたグリーンインフラの温熱環境シミュレーション
  • グリーンインフラの環境価値の定量化
  • 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)/エリアエネルギーマネジメントシステムのプラットフォーム開発と実装
  • 空調設備保全データ分析
  • APEC/東南アジアの地方都市におけるカーボンニュートラル化支援
  • 環境省/⼈流・気流センサを⽤いた屋外への開放部を持つ空間の空調制御⼿法の開発・実証
  • 東京都におけるコージェネレーションシステムの導入ポテンシャル検討
  • 生体データの利用可能性に関する検討

主な受賞

  • 鶴見隆太, 2016年度 日本建築学会大会(九州)学術講演会 建築歴史・意匠委員会 若手優秀発表賞 . 2017
  • 鶴見隆太, 日本建築学会 第28回優秀修士論文賞 . 2017
  • 鶴見隆太, 浅輪貴史, 押尾晴樹. 日本ヒートアイランド学会第12回全国大会 ベストポスター賞. 2017
  • 鶴見隆太, 2017年度 日本建築学会大会(中国)学術講演会 環境工学委員会 若手優秀発表賞 . 2018
  • 山村真司, 鶴見隆太, 土肥真梨子, VITANOVA Lidia, 近藤武士, 栄千治, 徳冨賢二, 小野寺尚文, 相澤文也. 第21回環境・設備デザイン賞 Ⅰ 設備器具・システムデザイン部門 入賞 「自律移動型環境計測・運用支援システム」. 2023
  • 高辻量, 佐藤孝輔, 永瀬修, 青木亜美, 西本真道, 金子知弘, 篠原奈緒子, 中曽万理恵, 井上瑞紀, 朴玄淳, 小松良明, 岩田友紀, 吉本憲生, 鶴見隆太, 堤遼, 筧文彦, 湯澤秀樹. 第21回環境・設備デザイン賞 Ⅲ 都市・ランドスケープデザイン部門 入賞/BE賞「JR 熊本駅ビル」. 2023
  • FM実践組織: 日建設計コンストラクション・マネジメント. サービス提供者: 日建スペースデザイン, ヴォンエルフ, 日建設計総合研究所(主担当:鶴見隆太), TPO, Ash Every Design Office. 第18回日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)優秀ファシリティマネジメント賞.  O3(大阪おせっかいオフィス) いきたくなるオフィス. 2023
  • 鶴見隆太, 清野友規, 藤原邦彦. 日本全国の町丁目別緑被率オープンデータ, アーバンデータチャレンジ2023 with 土木学会インフラデータチャレンジ2023 一般部門銅賞
  • 日建設計, JR熊本シティ, 日建設計総合研究所(鶴見隆太、他), 尾崎明仁, 篠原奈緒子, JR 熊本駅ビル , 空気調和・衛生工学会振興賞技術振興賞, 2024

主な出版物

  • 浅輪貴史, 鶴見隆太. 温度測定方法及び装置(特許7014394)
  • 山村真司, 鶴見隆太, 栄千治. 自律移動ロボット及びデータ計測システム(特許7325947 )
  • 山村真司, 鶴見隆太, 栄千治. データ計測システム及び建物設備制御システム(特許7437873)

主な論文

  • 吉本憲生, 鶴見隆太, 山村崇. ジオタグ付きSNSデータと都市データを活用した機械学習モデルに基づく都市イメージの予測手法, 日本建築学会計画系論文集, 第88巻, 第814号, 3284-3294, 2023年12月, https://doi.org/10.3130/aija.88.3284
  • Ryuta Tsurumi, Jumpei Inoue, Haruki Oshio, Takashi Asawa, Novel method to remotely measure air temperature distribution for indoor environments with heat sources using thermal infrared spectroradiometer, Building and Environment, Volume 241, 2023, 110481, https://doi.org/10.1016/j.buildenv.2023.110481.
  • Kuramochi, H.; Tsurumi, R.; Ishibashi, Y. Meta-Analysis of the Effect of Ventilation on Intellectual Productivity. Int. J. Environ. Res. Public Health 2023, 20, 5576. https://doi.org/10.3390/ijerph20085576
  • 清野友規, 藤原邦彦, 鶴見隆太. Google Earth Engineを用いた町丁目別緑被率オープンデータ(全国版)の作成と評価, 日本建築学会技術報告集, 2022, vol. 28, no. 68, p. 527–532. https://doi.org/10.3130/aijt.28.521 
  • 久保井大輔, 佐藤久明, 鶴見隆太, 河野匡志, 一ノ瀬雅之, 鈴木和幸. 修理系モデルによる空調設備保全計画に関する研究, 日本建築学会環境系論文集, 2021, 86 巻, 790 号, p. 660-669. https://doi.org/10.3130/aije.86.909 
  • Tsurumi, R.; Asawa, T.; Oshio, H. Experimental Study on the Inverse Estimation of Horizontal Air Temperature Distribution in Built Spaces Using a Ground-Based Thermal Infrared Spectroradiometer. Remote Sens. 2021, 13, 562. https://doi.org/10.3390/rs13040562
  • 川島範久, 早坂駿, 鶴見隆太, 浅輪貴史, 安田幸一. NCRビルディング(現・日本財団ビル)のダブルスキンシステムの特徴と実測による温熱環境性能評価. 日本建築学会技術報告集. 2019, vol. 25, no. 60, p. 771–776, https://doi.org/10.3130/aijt.25.771.