「熱中症キケンファインダー」とは?
屋外歩行者の熱中症のリスクをデータと指数でわかり易く把握することが可能な、高解像度熱中症リスク評価マップです。
近年、夏の記録的な高温が続いています。熱中症による救急搬送者数(出典:東京消防庁)は、東京都を例とすると、2025年夏季(6月~9月)は8,341人(速報値)と、昨年の最多記録7,996人を超え、毎年過去最多が更新されています。このような急激な気候変動に対する暑熱対策として、NSRIでは屋外歩行者の熱中症のリスクをデータと指数でわかり易く把握することを可能とする、高解像度熱中症リスク評価マップ「熱中症キケンファインダー」を開発しました。

熱中症のリスクは暑さ指数(WBGT)で評価することができます。この指数は熱中症リスクの警戒アラートなどにも活用されていますが、現行の運用では、データの空間的解像度が粗いことが課題となっています。
身近な熱中症リスクを実感して予防する
そこでNSRIでは、暑さ指数WBGTを、高空間解像度(5mメッシュ単位)で、可視化するデータおよびダッシュボードを開発しました。
3D都市モデルPLATEAUを用いてシミュレーションした5mメッシュ単位の高空間解像度の日陰データと気象データから暑さ指数WBGTを算出し、ダッシュボード上に可視化しています。これにより、屋外の歩行者が感じる暑さをよりきめ細やかに評価することが可能になっています。
「熱中症キケンファインダー」活用のユースケース
「熱中症キケンファインダー」を活用することで、住民・行政の双方に次のような効果が想定されます。


具体例として、特に小学校の課外活動の検討会議などにおいて、小学校の先生方に使っていただくようなユースケースを想定しています。
「なるべく熱中症リスクの低い場所で課外活動を行いたい!」というニーズに応えます。