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私たちは、都市デザインと建築環境に関するエンジニアリングの融合のもと
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エネルギーマネジメント カーボンニュートラル・GX

人にポジティブ・インパクトを与える建築とは? 「建築の環境価値BOOK」がお教えします。

環境建築と聞くと何を思い浮かべますか?地球環境に良い建築、カーボンニュートラルに向けてCO2排出量やエネルギー排出量等が低減された建築、などがあると思います。 今回ご紹介する「建築の環境価値BOOK」では、地球環境に良いだけでなく、その建築を使う人に与える様々なポジティブな影響に着目しています。

一般公開始まりました!

日建設計・日建設計総合研究所では、環境建築がその建物の使い手に与えるポジティブ・インパクトとその環境技術を一冊にまとめた「建築の環境価値BOOK」を制作し、日建グループ社内で活用しています。

この度日建グループ内だけでなく、社会全体でご活用頂けることを目指して、この「建築の環境価値BOOK」の一般公開をいたしました。

BOOKの内容は、国内外の研究論文から建築の環境価値に関するエビデンスを分類・整理し、判り易くそのエッセンスをまとめたものになります。建築関係者の方のみならず建築物の環境価値に関心をお持ちの皆さまにお読み頂ければ幸いです。

建築の環境価値とは?

2050年に向けて社会全体が脱炭素化を目標として急速に動き始めたことで、建築分野ではCO2排出量やエネルギー消費量などの、建築が環境に与えるネガティブな影響を如何に低減していくかについて益々関心が高まっています。

一方、視点を「人」にうつすと、建築が利用者に与える影響には、健康性や快適性、利便性などのポジティブ・インパクトあります。建築設計の際には、ネガティブ/ポジティブの両面を含めた「広義」の環境が深慮されていますが、この広義の環境価値は定量化しにくい側面があり、これまであまり議論が進みませんでした。

「建築の環境価値BOOK」では、近年このポジティブ・インパクトに関する研究が意欲的に進んでいる状況に着目し、これらを定量的に評価するためのエビデンスをまとめています。

建物オーナーに貢献する 環境価値

建物・不動産の運営では事業性が重要となります。そのため、経済効果を把握しやすい省エネルギー手法や ESG 投資でも費用対効果の高い環境技術が採用されることが多いのがこれまでの実情でした。

例えば、外装の断熱性向上はその導入費用に比べて空調の電気代削減効果が低い場合があり、高効率機器の導入の方が費用対効果が高いように見えることがあります。しかし、断熱性の高い外皮では室温変動・室内の温度むらが緩和され室内環境が向上します。その結果、在室者の健康性を高めることに寄与し、疾病に伴う欠勤率を低減できることが報告されています。オフィスの運用コストは光熱費:賃料:人件費= 1:10:100 と言われ、在室者が健康である価値は人件費に直接影響を与えるため、決して小さなものではないのです。

つまり、人件費まで含めると断熱性向上は事業性向上に十分に効果的とも言えます。このように、エネルギー以外の環境価値まで含めた検討は、建築主の目的に適うことも多く今後さらに着目するべきと考えます。
建築の環境価値BOOK ページの一例
建築の環境価値BOOK ページの一例

カーボン・ゼロ×環境価値の スパイラルアップを目指して

日建設計・日建設計総合研究所では、このBOOKを最新研究や社会の潮流に合わせて、アップデートしていくことを考えています。

真に環境価値の高い建築、よりサスティナブルな社会構築の一助になればと思います。

環境建築の環境価値をエビデンスに基づいて示したい、どのような環境価値や環境建築技術があるのか整理したいなど、「建築の環境価値BOOK」とのコラボレーションをお考え頂ける皆さまには、ぜひお声がけ頂けましたら幸いです。
建築の環境価値BOOK
建築の環境価値BOOK

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