
チューリッヒ日本人学校にて、小中学生のクラブ活動を活用して、「気候変動」をテーマに出前授業(1時間)を行いました。
まずは気候のお話から。日本からスイスに来て肌で感じた「気候の違い」を尋ねると、たくさんの子供たちの手が上がり、スイスの方が涼しい、からっとしている、台風がない等、日頃感じていることを発表してくれました。
世界には、地域ごとに特徴的な気候があることを、ケッペンの気候区分地図で説明し、北海道とチューリッヒの気候は亜寒帯で類似していることや、スイスのアルプス山脈の一帯は寒帯のツンドラ気候であること等を紹介しました。
世界には、地域ごとに特徴的な気候があることを、ケッペンの気候区分地図で説明し、北海道とチューリッヒの気候は亜寒帯で類似していることや、スイスのアルプス山脈の一帯は寒帯のツンドラ気候であること等を紹介しました。

出典:https://hess.copernicus.org/articles/11/1633/2007/hess-11-1633-2007.pdf
そして、今地球で起こっている地球温暖化について、世界平均気温のこれまでの変化と今後の予測について紹介しました。このまま何もしないと、最大で世界の平均気温は5.7℃上昇してしまい、スイスの寒帯エリアで見られる氷河もほとんどが溶けてしまいます。でも今対策を施せば1.5℃の上昇に抑えることができる。世界中の国や企業も努力しているけれど、一人ひとりの生活にも深い関係があるから、自分にできることを考えて実行してみようというお話をしました。

出典:ETH Zurich https://www.youtube.com/watch?v=W2o7glLGPZg
授業では、Kahoot!というクイズアプリを使いました。一人ひとりが端末から回答し、随時ランキングが更新されるので、途中結果が出るたびに子供たちは盛り上がります。

子供たちは真剣に授業の内容に耳を傾け、たくさんの質問や意見を発表してくれました。
そのいくつかを以下にご紹介します。
そのいくつかを以下にご紹介します。
- 最初は「気候変動」という言葉すらわからなかったけど、話を聞いて地球の温暖化についてもよくわかりました。これからもっと地球の温暖化や気候について知りたいです。(中1)
- エネルギーを使わずに楽しむ方法として、子供たちは家でゲームだけじゃなくて、もっと外で過ごすといいなと思いました。(小5)
- 子供たちが、地球規模の大きな問題と身近な生活がつながっていることを知り、今後の自分の暮らし方について考える機会となりました。Kahoot!を活用することで、小学校低学年から中学生まで様々な学年の子供たちが、それぞれの段階や経験に応じて考えながら、地球の中の自分という捉え方のできる国際性を培うことができました。とても有意義な時間を提供して頂きありがとうございました。(教頭)
