概要
業務内容
JR熊本駅ビルは、空間デザインに自然を取り入れることで、過ごす人の生産性や幸福感を向上させるバイオフィリックデザインに取り組んでいます。大きく吹き抜けた水と緑の屋内立体庭園では自然光を屋内に導き、日本に自生する数十種類の植物が配置されています。日建設計総合研究所は日建設計と協同して、「緑」「風」「音」「光」の観点から定量的に評価し、その効果を明らかにしました。また回遊行動調査やSNSの投稿データの分析を通して、立体庭園が集客や魅力度向上に寄与することも確認し、その効果をわかりやすくとりまとめて「バイオフィリックデザインブック」として公表しました。
技術的特徴
- 立体庭園を経由することで駅ビル内の回遊・滞在が誘発され、立ち寄り店舗数1.5倍・滞在時間1.4倍に拡大
- 高さ10m の滝は1階で鍋ケ滝と同様なダイナミックさ、上階には心地よい静けさを形成
- 滝から生まれる風は「1/f ゆらぎ」をもつ癒される自然の風を実現
- 立体庭園は太陽光に近い波長特性を持つ自然光で満ちていることを確認
- SNS分析で、つい語りたくなる独特な環境要素をもつ空間が実現していることを確認

受賞
空気調和・衛生工学会振興賞技術振興賞/環境・設備デザイン賞 入賞・BE賞