都市環境解析モデル・シミュレーション

地球温暖化に伴い、都市気温は上昇の一途を辿っています。東京では既に過去100年で約3.0℃気温が上昇しており、今後100年で地球全体の平均気温が1~4℃上昇と予測される場合(IPCC報告)、大都市域の気温はさらに大幅に上昇することが懸念されます。この傾向は、中国など人口1000万人を超える巨大過密都市が多数存在する東・東南アジアでは顕著となります。

都市の熱環境改善(ヒートアイランド対策)は、熱中症などの健康被害を抑制し、感染症対策など公衆衛生的視点から都市環境の質向上に貢献します。また、広域でのエネルギー消費量低減にも寄与するため、気温低下のためのクールスポットや風の道形成の計画が重要です。

NSRIは、都市の温熱環境改善計画と併せて、都市熱環境シミュレーションによるミクロレベルからマクロレベルまでの定量的評価手法と可視化ツールを開発しています。既にこのモデルを活用して国内外のスマートシティ計画に活用されています。

 主な担当研究員

 山村 真司